Firefox用のマウスジェスチャーは長らく「All-in-One Gestures」が定番だったが、「FireGestures」の方がオススメだ。「左(右)のタブを閉じる」や、掲示板などで「次のページ」代替になる「URL中の数値を増加(減少)」など便利なジェスチャーが多いぞ。

マウスジェスチャーとは、マウスによって様々な処理を行わせる操作方法。「マウスの右ボタンを押しながらカーソルを左に動かしてボタンを離すと『戻る』」といった感じだ。Firefoxにマウスジェスチャー機能を追加する拡張（アドオン）の中で、現在最もオススメなのは、国産の「FireGestures」。旧定番の「All-in-One Gestures」が何故か対応していなかった「左(右)のタブを閉じる」が使えるし、ちょっと他ではなかなか見かけない、特徴的で便利な機能も多数搭載済み。しかも「スクリプト」という形で、自分で機能を追加することだって可能だ。

「All-in-One Gestures」には、何故か「他のタブを閉じる」はあっても「左(右)のタブを閉じる」がない。SleipnirなどIE系のタブブラウザには普通に搭載されている機能なので、マウス派なIEユーザーはFirefoxに乗り換えるとショックを受けるはずだ。

FireGesturesを「Firefox add-ons」のページからインストール。ホイールジェスチャやタブバーでのホイールジェスチャーに関する設定は設定ウインドウの「一般」で行う。

ジェスチャー設定は「マッピング」で。「左のタブをすべて閉じる」「右のタブを全て閉じる」も搭載済みだ。「編集」をクリックし「UDL」といった形で指定を行う（「UDL」なら「右ボタンを押しながらカーソルを上→下→左と動かして右ボタンを離す」になる）。

ここでは「右のタブを全て閉じる」を「UDR」にしてみた。画面のようにマウスを動かすと、開いているタブより右にある三つのタブ（だけ）が閉じられる。

「URL中の数値を増加」はデフォルトだとRURU。今開いているページは「～/index2.～」だが、このジェスチャーを発動させると……。

「～/index3.～」が開かれる。掲示板などでも同様だ。「次のページ」のリンク文字が小さくてクリックしにくい場合などに重宝するだろう。また、この状態で「上の階層へ移動（デフォルトではDU）」を発動させると……。

indexページを開くことになる。

「スクリプト」で新しい機能を追加することも可能。作者のサイト内で多数のサンプルが公開されている。sage/ScrapBook/Foxage2ch/All-in-One sidebarなど人気が高いサイドバーへの切り替えスクリプトも公開されているぞ。ブックマーク/履歴への切り替えはデフォルトで登録済みなのでスクリプト不要。