BitTorrent最大の弱点は、いちいちトラッカーサイトから検索を行わないとダウンロードを開始できないことだろう。「BT+RSSの次の段階」を目指す、新たな地引DLシステムを搭載したBTクライアント「Vuze」新バージョンを紹介する。
BTで地引を行うテクとして有名なのは、通称「BT+RSS」だ。mininovaなどのトラッカーサイトでキーワード検索を行い、検索結果のRSSをクライアントに登録することで地引ダウンロードを行う。が、容易に想像できるように、要らないファイルまで大量に落ちてくる。
BTクライアント「Vuze」の最新版4.0に搭載された「Subscription」は、BT+RSSを一歩進化させる機能。複雑な検索式やファイルサイズ制限(「100MB以下は無視」など)と、それによる検索結果を本体ウインドウ上で快適に確認しながら検索条件を登録し、新たに見つかったファイルを自動で地引ダウンロードするという仕組みだ。そして、重要なポイントは、二つ。
まず、フィルタリングがクライアントサイドで行われるということ。「トラッカーサイトで検索を行って、結果を(RSSから/ページ解釈によって)リスト化し、各検索結果に対してクライアント側でフィルタリングを行う」という流れ。つまり、RSS配信を行っていないサイトでも、複雑な検索条件を使えないトラッカーサイトであっても、様々な条件でファイルを絞り込むことができる。
次に、検索条件を他のユーザーに公開できること。つまり、自分で条件を設定しなくとも、例えば「○○の最新話をHD画質で落とすためのSubscription」「○○今週号を落とすためのSubscription」など、他のユーザーが作った検索条件を簡単に取り込める。まだリリースされたばかりだが、いずれ「他のユーザーが作った検索条件」が豊富に用意されていくはずだ。
「Vuze」を公式ページからインストール。かつて「Azureus」という名前だったBTクライアントだ。Java製なので、低スペックマシンだと少し厳しい。「軽くはないが高機能」という重量級のBTクライアントだ。基本的なインターフェイスは、「検索機能のついた標準的なBTクライアント」という感じ。トラッカーサイトで検索を行った結果が本体ウインドウ内にリスト表示されるので、ブラウザで各トラッカーサイトを廻るより快適……という感じだ。
BTネットワークを使った動画共有機能も搭載されている。人気動画なら高速で落とせるので、「暇潰し」といった感じなら悪くない。
左ペイン「Subscription」の「+」で新規Subscription。ここに「他のユーザーが作ったオススメSubscription」が表示されるはず。自分のダウンロード履歴によって「オススメ」が変わるという仕組み、なはずなのだが、「他のユーザーが作ったSubscription」の絶対数が少ないのか現時点では未確認。自分でSubscriptionを作成するには「Create~」で検索キーワードを入力。
検索結果リストが望み通りとなるよう、検索キーワード/除外キーワードの足し引き、サイズ制限を行う。トラッカーサイト側の検索機能として除外キーワードやサイズ条件などが用意されていなくても、クライアント側でのフィルタリングによって、邪魔なファイル(例えば同じ内容の低画質動画など)を除外できる訳だ。「これでOK」となったら「Next」。
検索対象サイトも自分で定義可能だ。「あるトラッカーサイトの検索結果をVuzeに取り込むためのテンプレート」というものを使うことで、基本的に全てのトラッカーサイトに対応できる。動画共有サイトで検索→検索結果を取り込む→HTTPダウンロード、も可能らしい(わざわざBTクライアントを使う意味が微妙だが一応)。
作成した「Subscription」によって、今後も最新の検索結果が自動でダウンロードされる。
執筆:tokix (tokix.net)
2008年10月16日 12:59