iPhone/touch2.0.1を脱獄できる「WinPwn2.0.0.4」

iPod touch/iPhoneのシステム制限を解除するシステムハック、通称「脱獄」。FWバージョン2↑での脱獄テクは失敗例が多かったのだが、定番脱獄ツール「winpwn」の、先日登場した最新版は安定しているようだ。2.0.1ユーザーは自己責任で試してみよう。

iPod touch/iPhoneは、「脱獄」というハックを行うと、Apple非公認のサード製ツールを自由に導入したりできるようになる。ネトランや教えて君.netでも過去にファームウェアバージョン1.1系を脱獄させた場合に利用できるサード製ツールを多数紹介してきた。今回紹介するWinPwn2.0.0.4は、ファームウェアバージョン2.0.1のiPod touch/iPhoneを脱獄させるためのツール。「Ziphone」などとは異なり、「脱獄済みな改造ファームウェアを母艦上で作成し、そのファームウェアを無理矢理インストールする」という手法を用いている。「復元」から脱獄済みファームウェアのインストールを行うことになるので一度iPhone/touch内の全データが消えるが、復元後にバックアップファイルから（例えばWiFi設定などを）書き戻すことが可能だ。

WinPwnは、旧バージョンだと「なぜかWindows版では（脱獄を行うための）カスタムファームウェアをビルドできない」といった症状に悩まされている人が多かったのだが、今回のバージョンでかなり安定してきた。脱獄させたところで1.1.4↓用のサード製ツールを使うことはできないのだが、「そろそろ2.0系用のサード製ツールも少しずつ揃いつつある」という感じだ。

とはいえ、現在1.1.4でtouchを脱獄させている人に対しては、必ずしもバージョンアップ→脱獄を勧めはしない（例えばMapsOfflineは2.0↑版が登場していない）ので、「自分が使っているサード製アプリ名+iphone+2.0」あたりをキーワードにして検索し（例えばNESは既にリリース済み）、対応状況を調べてから作業を行って欲しい。

まずiPhone/touchの純正ファームウェアを適当なフォルダにコピーしておく。「ファイル名を指定して実行」で「%appdata%\Apple Computer\iTunes\」を開き、以下のファイルをコピー。

iPhone：iPhone Software Updates\iPhone1,2_2.0.1_5B108_Restore.ipsw
iPod touch：iPod Software UpdatesiPod1,1_2.0.1_5B108_Restore.ipsw

WinPwnを作者のページからダウンロードしてインストールし起動。まず「Browse .ispw」で先ほどコピーしたファイルを選択。「IPSW Builder」で「Cydia」「Installer 2.0」にチェック。

「Custom Images」では脱獄後のブートロゴなどを定義可能。「Search online」でオンラインから選択するのが手っ取り早い。

設定を終えたら「Build .ispw」。出力先を指定すると脱獄済みファームウェアファイルが生成される。

「iPwner」をクリック。「Your itunes has been Pwned」でWinPwn上の作業が完了だ。

次にiPhone/touchを「DFUモード」というモードに入れる。
1：iPhone/touchをPCから外してPC上でiTunesを起動
2：iPhone/touchのホームボタン（表面下部）とスリープボタン（側面上部）を長押し
3：電源オフ表示が出ても押し続けると電源が落ちる
4：スリープボタン（側面上部）から手を離し、ホームボタン（表面下部）を押したままPCに接続

「リカバリーモードのiPodを見つけた」といった表示が出ればOK。Shiftを押しながら「復元」をクリックし、脱獄済みファームウェアファイルを指定する。