Gmailにコマンド付きのメールを送ってパソコンを遠隔操作できる「sRemote」

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パソコンを遠隔操作できるツールは色々あるが、その中でもユニークかつ手軽なのが「sRemote」。Gmailに題名がコマンド形式になったメールを送信することで、簡単にパソコンを操作することができる。遠隔地からパソコンを終了させたり再起動させる用途に便利。

パソコンの遠隔操作ツールといえば、telnet系のコマンド型やVNC系の仮想画面型が主流だが、前者は初心者には難しすぎるし、後者は高速な通信環境が必須でケータイやスマホからは使いにくい。
「sRemote」はGmailにメールを送信してパソコンを操作するという変わったツールだ。sRemoteを起動してGmailのアカウントを登録すると、常駐してGmailに新着メールがないかを5秒おきにチェック。題名にコマンドの含まれたメールが届くと、感知してパソコン上でコマンドを実行する……という仕組みだ。
コマンドはシャットダウン「shutdown();」、再起動「restart();」、スクリーンショット撮影「screenshot();」など多数(詳細はこちらを参照)。コマンドの書式は「sRemoteのパスワード();コマンド(引数);」で、この書式に沿った題名のメールを送信すれば、受信した時点で操作が実行される。
ログイン認証などの複雑なセキュリティ設定を行わずにパソコンを遠隔操作できるのが最大のメリット。メールを発信するデバイスは問わないので、旧型のケータイからでも難なく操作できる。複雑な遠隔操作には向かないが、離れた場所からパソコンを再起動したい場合などに活用したいツールだ。

■ 題名をコマンドにしてGmailに遠隔操作メールを発信

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sRemote」を公式サイトからダウンロードして起動。「Gmail settings」をクリックする

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sRemote用のパスワードを設定して「Proceed」をクリックしよう

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「Enter gmail address」と「Enter password」にGmailのメールアドレスとパスワードを入力。「Reply to gmail address」に返信用用のメールアドレス「Enter gmail addressと同じでOK」を入力して「Save」をクリック

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「sRemote」の再起動を確認するダイアログが表示される。「はい」をクリックしよう

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「sRemote」が再び起動したら「Ready to be started」と表示されているのを確認。「Start Monitoring」をクリックしよう

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「sRemote」が起動する。「Monitor in(sec):」はGmailのチェックのタイミング(秒)の設定。初期設定では5秒ごとのチェックになっている。これで準備は完了。画面が邪魔な場合は「Hide」をクリックしてタスクトレイに収納しよう

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「sRemote」にメールを使って指示を発信しよう。宛先にGmailのアドレスを設定。件名にsRemoteのコマンドを入力する。ここでは「test」というメッセージを表示させてみる。「sRemoteのパスワード();msg(test);」と宛先に入力して送信しよう。本文は空白のままでOK

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「sRemote」が起動中のパソコンでは、Gmailに届いたメールを感知して題名にあるコマンドを実行。「test」というメッセージが起動するぞ。同様にして他のコマンドを実行してみよう

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sRemoteの画面では、「Last Command」に最後に実行したコマンドの内容が表示されるぞ

2012年10月17日 19時52分
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