「日本」にふさわしいデザインとは?観光庁PRサイトにダメ出し

livejapan.jpg

日本を訪れる外国人向けに開設されている観光庁のPRサイト「Live Japan!」が、日本在住のフランス人コラムニスト、レジス・アルノー氏に批判されている。赤と黒を中心に構成されたデザインが、まったく日本らしくないということだ。

「私は初めて見たとき、このサイトは中国政府にハッキングされたのだと思った。日本の魅力を台無しにして、旅行者を横取りしようという魂胆だろうと」。レジス・アルノー氏のコラムによれば、観光庁が用意したPRサイトのデザインは、日本の魅力をまったくあらわしていないという。アルノー氏が例に挙げた日本の魅力は、日本の自然が織りなす四季の美しさや、黒澤明などに代表される世界的なコンテンツだ。映画やアニメ、武道などで日本に関心を持った海外のファンは、「Live Japan!」のサイトを見て「ずっこけることになる」らしい。

また、真の日本人の美徳は目に見えるものではなく、細やかな気遣いやもてなしといった「人間同士の繋がり」にあるという。そういった日本の長所を外国人向けに訴えかけるには、有名シェフのジョエル・ロブションや歌手のビヨンセなど、親日的な有名人に日本への愛を語ってもらうのが一番だとも。

それにしても、外国人の理想に合った「日本的なウェブサイト」とはどのようなものなのだろうか。いっそのことスシ・スモウ・テンプラ・ゲイシャといった要素を散りばめたオリエンタリズム丸出しのデザインの方が潔いのかも。

Live Japan!

TOKYO EYE:観光庁のPRサイトは日本の恥

2009年12月21日 19時42分
©教えて君.net All Rights Reserved.