Corei7搭載のデスクトップPCで円周率の世界新記録達成
スーパーコンピュータの事業仕分けが議論になったばかりだが、筑波大学のスーパーコンピューターが持っていた円周率計算の世界記録が更新された。計算に使われたコンピューターは何と家庭用のデスクトップPC。
約2兆6999億桁の新記録を達成したのはFFMPEGなどの作者で知られるFabrice Bellard氏。これまでの世界記録は昨年に筑波大学のスーパーコンピューターが計算した2兆5769億桁で、従来の記録を1200億桁ほど上回っている。計算に使われたマシンのスペックはCPUがCore i7(2.93GHz)、メモリが6Gバイト、HDDが7.5Tバイト(1.5TB×5)でOSはLinux。部品や構造は市販されている家庭用マシンそのままだ。
ただし、筑波大学のスーパーコンピューターが約73時間で計算を終えたのに対して、今回の新記録の計算にかかった時間は116日間。計算のアルゴリズムだけでなく、3ヶ月間も安定してマシンを動かし続けた点もお見事というほかない。
2010年01月06日 14時29分