噂のクラウドiTunes?Appleが「iCloud.com」を3億円で買収

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新しいクラウドサービスを開発中といわれるAppleが、スウェーデンの企業から「iCloud.com」というドメインを買収していたことが判明。その金額はなんと450万ドル(約3億6000万円)。企業が欲しがりそうなドメインを押さえておけば、一角千金も夢ではない!?

iPhoneが世界的成功を収めているAppleだが、次なる野望はiTunesのクラウド化ともっぱらの噂だ。クラウド化されたiTunesでは、これまでパソコン内にあった音楽や動画がインターネット上に保存され、iPhoneや外部のマシンから接続して視聴できるようになる。そのサービスに使われると予想されているのが、Appleが買収したドメイン「iCloud.com」だ。

「iCloud.com」はスウェーデンのIT企業Xcerion社が所有し、同名のオンラインストレージサービスを提供していた。Appleはこのドメインを450万ドル(約3億6000万円)で買収。その後、Xcerion社はサービスの名称を「CloudMe」に変更して継続している。また、Appleは「iCloud.com」に関連する「iCloudNews.com」「iCloudos.com」「icloudos.net」といったドメインも、合わせて譲り受けたようだ。

これにより、Appleが準備中のクラウドサービスの名称は「iCloud」になる見通し。Appleが米国の複数の音楽レーベルと(おそらくクラウドサービスに関する)新しい契約を結んだとのニュースも入ってきており、「iCloud」のサービス開始がもうまもなくなのは間違いなさそう。6月のWWDCで正式発表されるのではないかと言われている。

「iPhone」「iMac」「iTunes」「iMoive」と、自社の製品やソフトを「i」シリーズで統一してきたAppleにとって、「iCloudo」のドメイン名は喉から手が出るほど欲しかったに違いない。こういった新事業に関するドメインは、企業が高額で買い取るケースがあるため、先に入手できれば大きな利益を得るチャンスになる。

とはいえ、通常のドメイン検索で見つかるような凡庸なドメインでは望み薄。単体で高い価値を持つドメインを手に入れるには、通常とは違った方法で見つけ出す必要がある。今回は「お名前.com」の「プレミアムドメイン」を活用して、強力なドメインをゲットする方法を解説しよう。

■ 大企業も目を付ける強力ドメインをゲットするには?

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お名前.com」のトップページを開いて、有名サービスやメーカーなどのキーワードを入力してみよう。たとえば「apple」で検索してみると……

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検索結果が表示される。チェックボックスはすべて取得済みの「×」となっている。「jp」だけが「M」マークになっているが、これはドメインが登録可能になったらメールで通知してくれるサービス。無料で使えるので、「M」マークに遭遇した際は申込んでおこう。しかしながら、「apple」という文字列ではドメイン名をすぐに取得できないのが結論だ

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たが諦めるのはまだ早い。検索したドメイン名によっては、検索結果の下に関連する「プレミアムドメイン」が表示される。一般のドメイン新規登録に比べると価格は高いが、その価格を支払うことで既に登録済のドメインが入手可能。「プレミアムドメイン」とは世界中で取引されている貴重なドメインのことだ。気になるドメイン名にはチェックを入れて「登録画面へ進む」をクリックしよう

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すると、普段のドメイン新規登録と同じ手順でドメインの購入手続きを行える。数万~数十万円と値は張るが、それはそのドメインの価値の裏付けだ。しかも、購入後の利用までにかかる時間も普段のドメイン新規登録とさほどかわらないぞ

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さらに、プレミアムドメインの特設ページからは、より詳細なドメイン名検索が可能。価格帯や文字数などで絞り込んだ検索ができる。また、「今もっとも見られている人気のプレミアムドメイン」や「日本人に多い名前のドメイン」「ビジネス関連のプレミアムドメイン」など、様々なカテゴリのランキングを見ることができるぞ

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ほかにも貴重なドメインを手に入れる手段として、「お名前.com」が毎月月初に開催しているドメインオークションがある。契約が切れてフリーになったばかりの人気ドメインが出品されているので、ここからイケてるドメインを探してみるのもいいだろう。もしかしたら、超貴重なドメインが驚きの価格で落札できるかもしれないぞ!

ドメインの高額買収といえば、「sex.com」のような超人気ドメインがオークションにかけられて成立することが多いが(過去記事参照)、今回のAppleは、新サービスのために既存のドメインをピンポイントで狙い撃ちしたケースだ。
これ以外にも、タレントなどの有名人が、自分の名前に関するドメインを所有者(ファンであることが多い)から購入することもあり、表には出ないドメインの売買は珍しいことではない。

また、売買の対象になるようなドメインは市場価値も高いので、買い手が現れなくてもオークションにかけて高く転売できる可能性があり、投資対象としても決して悪くない。
これから人気の出そうなキーワードがあったら、ドメイン名の空き状況を確認して新規登録で入手しておくといい。探しているキーワードで空きがなければ、プレミアムドメインやドメインオークションで関連するドメイン名を探して購入しておこう。ドメイン名の将来的な価値を見抜くことができれば、もはや一攫千金も夢ではないのだ。

さらに今ならお名前.comでは人気の[.com/.net/.info]ドメインが99円から登録できる価格破壊のキャンペーンを実施中だ。この機会に見込みあるドメイン名をまとめて取得し、投資準備をしてみてよう。もしかしたら、数十円で取得したドメイン名が驚きの金額に化けるかもしれないぞ!

前回の記事:ドメインを取り損なった鳩山民主党「ハトミミ.com」の大失態


2011年06月01日 13時30分
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