新聞・雑誌がなくなる前に読もう!「新世紀メディア論」

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既に終わった感のある出版界に、さらに追い打ちをかけるような内容の書が世に出た。著者の小林弘人氏は、常にメディアの最先端を突っ走ってきた業界の異端児。メディアは、既得権益を持った大企業のものではなく、伝えたいことがある人全員に開かれたものとなる。

メディアも変われば編集者に必要なスキルも変わる。変化について来れない人間は過去の遺物となる。ただし、編集者魂は時代が変わっても変化することはない。伝えたい人、伝えたいことがある人にとって、誰でもメディアを作れる現在は、最高に恵まれた環境といえるのだ。

本書を読んで「それでも紙はなくならない!」と、旧世代の編集者は叫ぶかもしれない。しかし、紙媒体がゼロになるという状況はすぐには考えにくいが、縮小化していかざるを得ないのが現実。特に新聞や雑誌は、その役割を終えるときが必ず来る。

新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に

2009年06月11日 16時32分
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