パソコンは子供を賢くする道具ではないという米国の実例

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経済事情から自宅にパソコンがなく、パソコンの知識を身につけられない子供がいる。米国では情報格差の解消のため貧困家庭にもパソコンを提供する動きがあるが、今度はパソコンを得た貧困家庭の子供の成績が低下するという問題が出てきたようだ。

米デューク大学の調査によると、貧困家庭の子供がパソコンを手に入れると、そうでない家庭の子と比べて読書及び算数の点数が低下。パソコンの導入がかえって子供間の能力の格差を広げる結果になってしまった。貧困家庭の親は子供にパソコンの有効な利用法を指導できないことが原因となっているようだ。
パソコンは使い方によって、生産的にも非生産的にもなる。単に子供にパソコンを与えただけでは、平等な教育機会を与えたことにはならない。これは、日本でも同じことが言える教訓だろう。

「デジタル・デバイド」の解消は一筋縄にはいかない

2010年06月22日 19時48分
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