「欲しいドメインが既にほかの人に取られていた……」という経験は、誰もがあるはず。しかし、あきらめるのはまだ早い。JPドメインの場合は、ドメインが開放されたタイミングを狙って予約を入れる「バックオーダー」という仕組みがある。ほかの人に検索で発見される前に先んじて、欲しいドメインを確保できるのだ。

■ 「バックオーダー」って何？どんな仕組みなの？

「独自ドメインを手に入れよう！」と思い立ったら、まずは「お名前.com」のトップページの検索窓から、興味のあるキーワードを検索するのが基本。しかし、世の中そう甘くはない。一般的なキーワードのほとんどが、既にほかの利用者によって取得済み。残っているのは、単語の組み合わせや新しい造語など。ドメインは短いほど覚えやすいが、5文字以下で意味のある単語は、ほぼ空いていないと考えた方がよい。
自分がどうしても欲しいドメインが既に取得されていた場合、メール通知を登録しておく。持ち主が手放したタイミングでメールが届くので、一般公開される前にバックオーダーでドメインを取得する、といった使い方が可能。
また、毎月バックオーダー状態のおすすめドメインが公開されるので、その中から欲しいものを選んでもいい。
バックオーダーでドメインを取得するメリットを挙げてみよう。

【メリットその1】レアなドメインを入手できる

欲しいドメインを検索しても、シンプルで覚えやすいものは既にほかの人に取られてしまっているのが常。しかし、毎月公開されるバックオーダーの一覧には、人気が殺到しそうなドメインがゴロゴロある。サイトのタイトルやテーマが決まっていないなら、バックオーダーで強力なドメインから先に抑えて、それに沿ったサイトを作るというのも手だ。

【メリットその2】現実的な価格で手に入る

人気のあるドメインは、高額で取引されるのが当たり前。「お名前.com」でもプレミアムドメインを販売していて、中には数千万、数億の値が付いたものも。強力なドメインは欲しいけど、予算にも限りがある……という場合も大丈夫。バックオーダーの料金は5800円。これには1年分のドメイン登録料金も含まれている。数万円単位で取引されるドメインが珍しくないことを考えれば、格安の値段といえる。

【メリットその3】一般公開される前なので競争率が低い

どんなに魅力的なドメインでも、常に誰かに保持されているわけではない。いずれ手放す時が来るはずだが、そういったドメインはすぐに別の人に取られてしまう……。バックオーダーの場合、解約されたドメインが公開される前に予約を入れられる。いわば、競争の少ない状態で、ほかの人より先に欲しいドメインを確保できるわけだ。なお、バックオーダーで同じドメイン名を欲しい人が複数いた場合は、オークションとなる。

■ バックオーダーではどんなドメインが取得できるの？

バックオーダーに出てくるドメインは、サイトが閉鎖になったり、一応確保したが結局使わなかった……などの事情で手放されたものだ。一度は取得されたドメインだけあって、どれも実用性の高いものばかり。世間一般でよく使われているキーワードが、そのままドメイン名になっているケースが多い。
以下に挙げたのは、最近のバックオーダーに出品されたドメインの一例。どんなウェブサイトに使われていたのか、すぐに推測できるような「分かりやすい」ドメインばかり。こういった即戦力のドメインを簡単にゲットできるのが、バックオーダーの魅力なのだ。

その他、バックオーダーに出品されているドメインはこちらを確認してほしい。

■ 欲しいドメインを「お名前.com」のバックオーダーでゲットしよう！

「お名前.com」では、JPドメインのメール通知設定を受付中。どうしても欲しいJPドメインが既に取得済みだった場合は、「メール通知」を設定して、持ち主が手放したらすぐ連絡が届くようにしておこう。ドメインが開放されたら、すぐにバックオーダーで取得予約を入れればOK。これで、ほかの人に先んじて、欲しいドメインをゲットできる。千載一遇のチャンスを逃さないために、欲しいドメインがある人はぜひ活用したい。

なお、同じドメインに目を付けていた人が2人以上いた場合、バックオーダーで取り合いになる可能性がある。次回は「お名前.com」のドメインオークションについて解説するぞ。

《参考サイト》
・お名前.com jpドメイン バックオーダーサービス