アクセス規制を突破するプロクシ「glype proxy」+「Proxilla」

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プロクシの用途はいくつかあるが、「アクセス規制されているサイトへアクセスしたい」という目的なら、最強の使い勝手と言えるのが、ウェブプロクシシステム「glype proxy」と、それをFirefoxで快適に利用するためのアドオン「Proxilla」だ。

アクセス規制を突破する目的であれば、現実的な解決策としてあり得るのは、一部のウェブプロクシ。具体的に言うと、アクセスしたいウェブページのアドレスを暗号化してくれるウェブプロクシだ。……「ウェブプロクシ」という言葉自体が分からない人向けに書くと、例えば、ページ全体を翻訳する翻訳サービス(例えばこのページ)も、一種の「ウェブプロクシ」だ。直接接続している相手はexciteで、しかし教えて君.netの記事を読める。ただしこの場合、教えて君.netのアドレスがURL内にモロに記載されている。ログを流し見られただけで、「何らかのウェブプロクシで教えて君.netを見た」ということがバレバレだ。

……と、このような観点から現在オススメできるのは、「glype proxy」というウェブプロクシシステム。まだ国内ではほとんど知られていないシステムなので、公式サイト内で公開されているプロクシアドレスを利用した場合でも、ほとんどのアクセス規制を突破できるはずだし、知識のある人なら自分で設置(PHP)して利用できる。

「glype proxy」は、例えばこのページの一番下フォームに「見たいページのURL」を入力して利用するのだが、これでは面倒だ。Firefoxユーザーなら、アドオン「Proxilla」によって「glype proxy」を快適に利用できる。

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「Proxilla」をFirefox Add-onsのページ(要ログイン)からインストール。ステータスバーの専用アイコン右クリックから設定を開く。「Proxies」タブで「glype proxy」のアドレスを設定。三つの「glype proxy」を登録し、チェックで切り替えることが可能だ。公式サイト内リストからプロクシを探して登録しても良い。

また、上記プロクシ設定で「Server 1/2/3」をクリックすると、自動でデータベースサイトからプロクシリストが読み込まれる。

  • クリックするボタンによって違うデータベースサイトから取得が行われる
  • いずれのデータベースサーバーにしても、クリックの度に別のプロクシが3番目の「glype proxy」として登録される

と、いう動作だ。

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「Favorites」に、「glype proxy」経由で閲覧したいサイト、言い換えればアクセスが禁止されているお気に入りサイトを登録する。

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アイコンを左クリックするとProxillaのウインドウが開く。プルダウンからお気に入りを選ぶか、もしくはURLを直接入力し「Go!」。

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「glype proxy」経由でサイトが開かれる。ステータスバーにある通り、ハイパーリンクも「glype proxy」経由に書き換えられる。

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さらに、画像も自動で「glype proxy」経由の読み込みとなっている。ただしスクリプトを「glype proxy」経由で動作させきることが不能なので、「glype proxy」経由でのアクセス時には自動で無効化されている。

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このような設定はオプションの「Options」で変更可能だが、不用意に変更すると、真のアクセス先がバレてしまう危険が増える。不慣れな人は変更しないことをオススメする。

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自分で「glype proxy」を設置すれば、「プロクシ経由で会員制サイトを使うとプロクシ管理人に個人情報がバレバレ」という問題を解決できる。知識がある人は公式サイトから「glype proxy」を落として自前サーバーに設置しよう。

なお、このシステムのミソは、一部の会員制サイトへログインして利用することができる(通常ウェブプロクシ経由ではフォームを利用できない)点なのだが、他人が設置した「glype proxy」で会員制サイトへのログインを行うのはオススメできない。上記通り「glype proxy」は配布されているので、自分で設置できる人のみ挑戦してみよう。

執筆:tokix (tokix.net)

2008年10月26日 01時07分
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