IE、Firefox、Chrome 3大ブラウザ対決 ~表示速度編~

サイトの表示が重いブラウザは巡回時にストレスがたまる。少しでも速く表示できるのはどれだ? ということで、ブラウザのページ表示に焦点を当て、さまざまな条件でサイトの読込時間を比較してみたぞ。

■ IE、Firefox、Chrome 3大ブラウザ対決!

基本性能編
≫表示速度編
ダウンロード編
RSS編

比較したのは
・フラッシュのみで作成されたサイトの読み込み時間
・JavaScriptの実行速度
・画像やフラッシュなどさまざまな要素が使われているサイト
・パソコン上にある一般的なHTMLファイル
の表示時間。

いずれも3回チェックした平均値を算出した。

■ サイトを速く表示できるのはどれ?

JavaScriptの計測ではChromeが圧倒的な差を付けての勝利となった。JavaScript実行が速いということは、GmailなどJavaScriptを使ったページが速く表示されるということだ

重いサイトにはフラッシュやJavaScript、画像などさまざまな要素が使われている「愛生会」でテストを行ったところChromeが断トツの速さを誇る結果となった

HTMLファイル対決にはテキストとHTMLタグで構成した画像などを一切使わない巨大なHTMLファイルをパソコン上に用意。開くまでの速度を計測したところ意外にIE8が健闘する結果となった

■ 結果はいかに?

ブラウザ名FlashJavascript重いサイトHTMLファイル
IE713.6秒47.3秒5.8秒17.5秒
IE814.1秒10.3秒5.7秒17.1秒
Firefox312.1秒4.5秒5.4秒18.2秒
Chrome13.9秒1.4秒3.5秒20.5秒

対決中で最も目立ったのがChromeのJavaScript実行速度。他ブラウザの追随を許さず断トツの速さを叩きだした。最近のウェブサービスなどはJavaScriptを使ったものが多いため、ウェブサービスをよく使うならChromeが一番のオススメと言えるだろう。またIE8の健闘にも注目だ。数字だけ見れば他ブラウザに見劣りするが、IE7と比べると確実に進化しているのが分かる結果となった。

■ ところでOperaはどうなのよ

一部に熱烈なファンがいるブラウザ「Opera」は昔から高速なページ表示が人気だ。どのくらいの実力か、このページで行ったのと同様の速度測定を行ってみた。
結論を言うと、HTMLファイルの読み込みでは一番の速度を叩きだしたが、それ以外では特出することはなく良くも悪くもないという結果になった。ただ、Operaのウリには細かい部分までカスタマイズできる拡張性の高さがある。Firefoxに比べると敷居は高いがカスタマイズによって動作が重くなることがないのが利点だ。

FlashJavascript重いサイトHTMLファイル
12.1秒65.4秒6.1秒15.2秒

HTMLファイルの表示では、他ブラウザよりかなり速く表示できた。またキャッシュのあるページの表示もかなり速い

■ Firefoxに拡張を入れると重い?

Firefoxは拡張機能を導入することによって、さまざまな機能を追加して自分好みのブラウザを作ることができる。だが拡張を入れるとブラウザの動作が重くなってしまうと言われている。さまざまな拡張機能を導入して、表示速度がどれくらい遅くなるのか測定してみた。

とにかく大量の拡張機能を導入してみた。あらゆる動作が遅くなったぞ

拡張の数FlashJavascript重いサイトHTMLファイル
10個13.1秒72.2秒7.1秒28.3秒
20個14.2秒75.3秒7.9秒31.2秒
30個14.7秒78.2秒8.5秒34.6秒

結果は一目瞭然で、多くの拡張を入れれば入れるほどページ表示はどんどん遅くなる。ページ表示だけでなく、ソフトの起動や新しいタブを開く速度なども変わってくるのだ。拡張機能はムダなものを入れず、必要なものだけを導入するのが賢い使い方と言えるだろう。

■ Tips:実はFirefox3.1が最強かも?

現在Beta版がリリースされているFirefox 3.1は、表示エンジンを一新し、ページ表示がさらに高速になっている。特にJavaScriptにおいては、Chromeと同等かそれ以上の速さを誇っている。正式版リリースに期待しよう。

■ IE、Firefox、Chrome 3大ブラウザ対決!

基本性能編
≫表示速度編
ダウンロード編
RSS編

PC&ネット 速度比較まとめページはこちら
2009年02月19日 16時03分
©教えて君.net All Rights Reserved.