情報強者テク:100円PCはおトクじゃない! 2年で払う金額比較

最近、家電量販店では「100円PC」が売られている。たった100円で最新のネットブックが手に入るなんてパッと見めちゃめちゃ魅力的だが、通信料プランや契約解除料などを見ると実はお買い得とは言いがたい。


100円PCのカラクリはモバイルデータ通信サービスとの抱き合わせ販売にあり、購入時に必ず2年間の契約を結ばされる。2年間の料金は最安だと5万円程度と説明されるが、これはほとんど使用しなかった場合。ちょっとでも動画を見たりするとアッという間に上限の17万円まで上昇する。しかも通信料は通常より割高な特別プランで、途中解約すると超高額な契約解除料がかかる。

最初に払うのが100円なだけで、実質は単なる分割払いに過ぎない。支払いの総額はパソコンを実勢価格で購入して通常プランでモバイル通信を契約するのと大差ないぞ。モバイル通信をぜひ使いたいという人以外にはメリットがないと言っていい。ネットブックを安く買いたいなら型落ちモデルを通販した方が絶対にお得だ。

■100円パソコンに潜むワナ


家電量販店では100円で購入できるノートパソコンがいくつも売られている。100円になるのはイー・モバイルの通信カードとセットで購入することが条件だ


100円PCで購入できるのはASUSのEee PCシリーズやAcerのAspire Oneシリーズなどいわゆるネットブックと呼ばれる5万円未満のモバイルノートが中心だ


通信カードの月額使用料は通常の2年契約より1900円ほど割高になる。月額最低料金の2900円で済むのは通信量が月3Mバイト以下の場合のみ。YouTubeで動画を1分半見るだけでオーバーし、7分程度見れば上限の6880円を月々払うことになる


データ通信が必要なくても、2年未満で解約すると最大で6万9800円という解約料を請求されてしまうぞ


ネットブックを買うなら家電量販店ではなくネット通販を使おう。4万5000円で10パーセントポイント還元のネットブックが3万5000円未満で入手できる

2009年06月02日 00時00分
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