「iWebSaving」は、iPod touch上でウェブページをオフライン閲覧するためのウェブサービス「iWebSaver」を毎日自動運転で利用するためのスクリプトだ。時刻表や天気予報、映画館の上映情報など、外出先で見たいページを毎日自動で詰め込めるぞ。

「iWebSaver」は、iPod touch上でオフライン巡回を行うための特殊なURLを生成するウェブサービス。ネット上のアドレスを表す通常のURLとは違い、URLそのものがページ内の文章や画像データを示しているため、生成されたURLをブックマークから開けばオフライン環境でもウェブページを開くことが出来るのだ。無線LANのない外出先でiPod touchを使うために有用なサービスなのだが、操作が面倒なのがネック。スクリプト「iWebSaving」を利用すると、あらかじめ登録しておいたページを一括ゲットし、iTunes/iPod touch間の通常の「同期」でiPod touch内に送り込むことが可能だ。PC上で動作するスクリプトによって各ページのデータを取得し、毎日の「同期」でtouchに送る……という動作原理上、iPod touch側で脱獄など特殊な準備/運用を行う必要は一切無いし、むしろ無線LAN環境自体がなくても構わない。

WGETを作者のページからダウンロードして解凍し、同じフォルダ内に「iWebSaving」もダウンロードして解凍しコピー。「iWebSaving_setting.txt」をテキストエディタで開いて一行目に自分のIEお気に入りフォルダパスを指定。「iWebSaving_page.csv」をCassava/Excelなどのエディタで開き、ページタイトル/URLを左SSの要領で指定していく。

「iWebSaving.exe」を起動するとページが一つずつ取得されていく。動作後、IEお気に入り内の指定した箇所に項目が追加されていることを確認しよう。上述の「特殊なURL」なのでIEでは開けないが問題ない。項目が追加されていることさえ確認できればよい。

iPod touchを接続し、iTunesで開いて「情報」タブで「ブックマークを同期」にチェックを入れておく。この状態で「同期」を行うと……。

iPod touchのブックマークに各ページが追加されている。

オフラインでも各ページを開くことができる。天気予報などを外出先のオフライン環境下でチェックすることが可能なのだ。

コントロールパネル「タスク」から、毎日指定時刻に「iWebSaving.exe」を自動起動するよう設定しておこう。「同期」を行っていれば、常に最新の時刻表などをチェックできるので、「行きつけな映画館の今日の上映スケジュール」といった情報をいつでも引き出せるし、「前に一度時刻表を取り込んだのに、いつの間にかダイヤが変わっていた！」なんて状態に陥る心配もないぞ。