「ガラパゴス」なのはメーカーではなく携帯電話ユーザーの方?

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特殊進化した日本の携帯電話は「ガラパゴス」と揶揄されているが、iMiリサーチバンクの調査によると、スマートフォンを利用しない理由のトップは「普通の携帯電話で満足」というもの。ガラパゴス化の原因はキャリアやメーカーではなくユーザーにあった?

iPhoneをはじめとする世界標準のスマートフォンに比べて、日本の携帯電話はローカルな環境に特化しすぎている。こうした現状は、進化の潮流に取り残された孤島「ガラパゴス」に例えられ、しばしば日本の携帯キャリアやメーカー批判のやり玉にあげられている。
しかし、iMiリサーチバンクの調査によると、スマートフォンを利用しない理由の7割が「普通の携帯電話で満足」となっている。スマートフォンへの移行が進まないのはスマートフォンの性能や魅力の不足、つまりメーカーやキャリア側の怠慢というより、単にユーザーが必要性を感じておらず、現状の携帯電話で満足し切っているためらしい。
スマートフォンとしては世界最高レベルのPhoneが目の前にあっても、「現状の携帯電話で充分」と言われてしまう状況にあっては、メーカーやキャリアを責めるのは酷というもの。どんなに素晴らしい製品が開発されたとしても、ユーザー自身の意識が変わるまで、ガラパゴスな現状は続くのかもしれない。

スマートフォンに関する調査。一般携帯電話ユーザー、今後スマートフォンを利用したい人は60%以上。

スマートフォン、買った理由は「PCサイトを見たい」「色んなアプリを使いたい」。では利用しない理由は……!?

2010年05月10日 15時20分
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