独自ドメインのメールアドレスをGoogleAppsで無料で作ろう

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お名前.com」で独自ドメインを取得したので、さっそく独自のメールアドレスを作成しようと考えている人もいるはず。だがちょっと待った。「Google Apps」を使えば、無料で独自ドメインのメールアドレスを利用できるようになるぞ。


独自ドメインのメールアドレスは「違い」をアピールする大チャンス。メールアドレスを教えるとき、プロバイダや会社のドメインではなく「yamada@oshietekun.com」のような独自ドメインだと、相手に「タダ者ではない」と一目置かれること間違いなしだ。
しかし、独自ドメインでメールアドレスをしたい場合は、追加でレンタルサーバーの契約を行わなければならない。追加料金を支払ってまでメールアドレスを維持したくないなぁ……という人は、「Google Apps」と連携して無料で独自ドメインのメールアドレスを発行する裏ワザを活用しよう。

「Google Apps」は、Googleが提供しているオフィス向け機能をパッケージにしたもので、「Gmail」「Googleカレンダー」「Googleドキュメント」などを、独自ドメインで運用できるサービスだ。
中でも便利なのがGmailとの連携機能。取得した独自ドメイン名を使ったメールアドレスを無料で作成し、Googleの「Gmail」で送受信できるようになる。通常、取得した独自ドメインでメールアドレスを作成するには、メールサーバーを別にレンタルする必要があるが、この機能を使えばそれに頼らず、ドメインの維持費のみの格安で独自ドメインのメールアドレスを運用できるというわけだ。

設定方法は、Google Appsに独自ドメインを設定した後で、「お名前.com」のネームサーバーの設定(CNAMEとMX)を行うという流れ。手順は多いが難易度はそれほど高くないので、独自ドメインを取ったばかりという人もぜひチャレンジしてもらいたい。
なお、この解説はドメインを取得後からの手順になる。独自ドメインをまだ取得していないという人は、過去の記事を参考にドメインを取得するところから始めよう。今ならなんと「お名前.com」では独自ドメインが"50円"から取得できる価格破壊キャンペーンを実施中だ!

■ Google Appsに独自ドメインを設定する

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こちらの記事を参考に、「お名前.com」でドメインの取得を行い、DNSの設定を行っておこう。「Google Apps」のスタートページを開いて、右メニューの「Google Apps」をクリックし、リンク先の「開始方法」のボタンを押そう

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「既存のドメイン名を入力する」を選択して、「お名前.com」であらかじめ取得したドメイン名(過去記事を参照)を入力。「次へ進む」をクリック

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好きなユーザー名とパスワードを入力する。表示されている文字を入力して認証したら、画面下の利用規約のチェックボックスを有効にして、「同意して設定を続行」をクリックする

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続けてアカウントの設定が始まる。登録したユーザー名とパスワードでGoogle Appsにログインしよう

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アカウント作成の確認画面が表示されるので、「同意します。続けてアカウントに移動します」をクリック

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Google Appsのダッシュボードを開いて、「ドメインの所有権を確認」をクリックする

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「ドメインの所有権を確認」で「CNAMEレコードを確認」を選択すると、固有の文字列とCNAMEレコードの指定先が表示される。このページを開いた状態にして、「お名前.com」の設定に移ろう


■ お名前.comでネームサーバーの設定を行う

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お名前.com」にログインして「ドメインNavi」の「ドメイン設定」から「レンタルDNSレコード設定」をクリック

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「TYPE」で「CNAME」を選択し、「ドメインの所有権を確認」のページを参照しながら、「ホスト名」に固有の文字列、「VALUE」に「CNAMEレコードの指定先」(google.com)を入力して「追加」をクリック

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「TYPE]で「MX」を選択。ホスト名は空欄の状態で、「VALUE」と「優先」に以下の値を入力して「追加」をクリック。7つの設定を作成しよう。なお、「登録済レコード」に「01.dnsv.jp」と「 02.dnsv.jp」がない場合は画像(クリックして拡大)を見ながら追加しておく

ホスト名:空欄 TYPE:MX VALUE:ASPMX.L.GOOGLE.COM. 優先:10
ホスト名:空欄 TYPE:MX VALUE:ALT1.ASPMX.L.GOOGLE.COM. 優先:20
ホスト名:空欄 TYPE:MX VALUE:ALT2.ASPMX.L.GOOGLE.COM. 優先:20
ホスト名:空欄 TYPE:MX VALUE:ASPMX2.GOOGLEMAIL.COM. 優先:30
ホスト名:空欄 TYPE:MX VALUE:ASPMX3.GOOGLEMAIL.COM. 優先:30
ホスト名:空欄 TYPE:MX VALUE:ASPMX4.GOOGLEMAIL.COM. 優先:30
ホスト名:空欄 TYPE:MX VALUE:ASPMX5.GOOGLEMAIL.COM. 優先:30

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Google Appsの「ダッシュボード」を開こう。「メール」を含むすべてのサービスが有効になっていれば、設定は完了だ

設定変更後は、サービスが使えるようになるまでしばらく時間がかかる(数分から最大で48時間)ので気長に待とう。
GoogleAppsを使った独自ドメインのメールアドレスは、手軽に設定できる上に無料なので、プライベートで利用するには大変便利な機能。自分のブログ用のメールアドレスを発行したりといった用途にぜひ活用してもらいたい。

ただし、ビジネス用途の場合は若干の不安要素は残る。メールの送受信は必ずGmailを経由しなければならないので、Google側のサーバートラブルでGmailにアクセスできなくなると、メールが一切利用できなくなってしまう。また、Gmailは仕様変更の際などに、サーバーが重くなって一時的に使いにくくなるのも気になる。

万が一にもメールの不通状態を起こすわけにはいかない、という場合には、「お名前.com」が提供しているレンタルサーバーを利用するのが確実。GoogleAppsと違って維持費はかかるが、安心して使い続けられる確実なメールアドレスが手に入る。
お名前.com」のレンタルサーバーは現在、初期費用0円の超特価キャンペーンを展開しているので、こちらもかなりオススメだぞ。

Google Appsと「お名前.com」の独自ドメインの合わせ技で、誰にも真似できないオリジナル要素たっぷりの独自メールアドレスをゲットし、周囲に「違い」をアピールしちゃおう。

前回の記事:定番ブログサービスに「お名前.com」のドメインを導入する方法


2011年01月18日 12時31分
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