ニコニコ動画やYouTubeに動画を投稿する場合、AVIやMPEGなど一般的な形式の動画ファイルは、自動的にFLVにエンコードされるようになっている。ただし、サイトが自動エンコードする場合、元となる動画がどんなに高画質でも、エンコード後に思わぬ画質低下が起きることも少なくない。少しでも高画質なFLV動画を公開したい人は「AzFLVEnc」であらかじめFLVにエンコードしておこう。

エンコードはサイト任せにするのではなく、ユーザー自身が行った方が、より高画質なFLVに仕上げられるからだ。「AzFLVEnc」は、エンコードに、動画の圧縮率や画質を細かく設定できるプログラム「MEncoder」を使うことで、およそFLVとは思えないほどの高画質な動画を生成することができる。自分の作品を少しでもいい画質で見てもらいたい人にオススメだ。

なお、アップロードを前提とした変換を行う場合に気をつけなくてはいけないのが、動画の画面サイズ。YouTubeでは横320×縦240、ニコニコ動画では横512×縦384と、最大画面サイズに違いがある。エンコード時に画面サイズを指定しておけば、アップロードの際の再変換を回避でき、結果的に画質を向上させられるぞ。

AVI動画を高画質なFLVファイルに変換

AzFLVEnc
	作者：Azel

MPlayer/MEncoder svn
	作者：Gianluigi Tiesi

「mencoder.exe」を「AzFLVEnc」のインストールフォルダに移動する

「AzFLVEnc」を起動。「入力ファイル」の「...」をクリックして変換元の動画ファイルを指定。「出力ファイル」の「...」で出力先のフォルダとファイル名を指定する

「ビデオ」の「モード」を、最初に動画の解析を行い、その後最適な画質でエンコード作業を行う「可変ビットレート（2pass-VBR）」に設定。「サイズ」にチェックを入れて、アップロード先の動画サイトの表示サイズを入力して「実行」ボタンをクリック

コマンドプロンプトが起動し、エンコード作業が始まる。作業は結構時間がかかるので、気長に待とう

指定した保存先フォルダにFLV動画が出力される。 YouTubeやニコニコ動画にアップロード可能なファイルサイズになっているか、確認しておこう

続けて、 FLVに対応したプレイヤで再生して、画質もチェック

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