「クリッピングマスク」と「レイヤーマスク」の違いって?どう使い分けるの?

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レイヤーマスクともう1つ、Photoshopで必ず覚えておきたいマスク機能が「クリッピングマスク」。しかし、この2つの機能は混同されやすい。同じマスクだが、それぞれ違った特徴を持っている。用途に応じ使い分けられるように、しっかり覚えておこう。

Photoshopのレイヤーマスクとクリッピングマスクの大きな違いは、マスクする領域の選択方法だ。レイヤーマスクは選択ツールで指定した範囲(点線で囲まれた範囲)を残してマスクする。クリッピングマスクはブラシツールなどで色が塗ってある領域を残してマスクするという仕組み。
レイヤーマスクは1つのレイヤーの中にマスクが作られるが、クリッピングマスクはレイヤーの重複がマスクとして機能するという特徴もある。
クリッピングマスクの方がやや難しいが、例えばフリーハンドで描いた線以外にマスクを提供したり、フォント以外の部分にマスクを適用するといった凝った処理が行える。違いと用途をしっかり把握しておこう。

■ 塗りつぶした部分が透過するクリッピングマスク

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まずは画像の下に、新しいレイヤーを作成しよう

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作成したレイヤーの上に線を描く。ここではブラシツールを使うが、方法は長方形ツールでもなんでもOK。色も特に指定はなし

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作成したレイヤーの上に、ブラシツールでフリーハンドで線を描いてみた

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画像が上、レイヤーが下になっているのを確認し、画像を選択した状態で右クリックメニューから「クリッピングマスクを作成」をクリック

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すると画像のレイヤーが一段下がって、下向きの矢印が追加される。これでクリッピングマスクとなった

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画面を見ると、先ほど赤色の線を引いた部分が透けて、背景の画像が写っている。このように、描画した部分だけを透明にして上の画像を見えるようにするのがクリッピングマスクの特徴だ

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クリッピングマスクは、ブラシツール以外でも利用できる。例えば文字ツールで入力したフォントにクリッピングマスクを適用すれば……?

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フォントの部分が透けて背景の画像が見えるようになる。この方法で、模様の入った文字を作成するといった処理が可能になるぞ

2015年10月03日 19時52分
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