ネトランがおっ始めた「ネトラン文芸賞」は、「オレも本出してイッパツ当ててえ~」とウズウズしまくっているネット上のモノ書きの皆さんから企画を集め、実際に本を出しちゃおうという新たな試みだ。2カ月の選考の末、見事大賞に輝いたのは!?
今回の企画では、応募された作品は「Flib」という電子出版サイトで2カ月間にわたって公開され、アクセス数や内容、反響をもとにして審査が進められてきた。初めての試みであるにもかかわらず、応募された全17作品は意外なほどの力作ぞろい。中には凝ったイラストを使ったり、DTPでページ組みされた作品もあり、選考は大激戦となった。
その中から大賞をゲットしたのは、「お前らでもできる! ネットで流行っている簡単料理まとめ本」だ。誰でも簡単に作れる料理レシピが紹介されていて実用的なだけでなく、ゲテモノ料理にも果敢に挑戦するエンターテイメント精神が高く評価された。本作には賞金としてなんと100万円が贈られるだけでなく、実際に書籍化もされて書店に並ぶ予定。どんな本が出来上がるか、電子ブック版を見ながら楽しみにしていてほしい。
大賞「お前らでもできる! ネットで流行っている簡単料理まとめ本」著者:湯川晃(秒刊SUNDAY)
メガマック、ギャル曽根やらで最近大食ブーム到来だよ。ネットなどで人気の、実用的で誰でも簡単にウマーなお料理レシピ情報がいっぱい! 一人暮らしの人、これからママになる女の子たちの教科書になるよ!
ネトラン賞「舞台探訪へ行こう!」著者:かずぴー(さざなみ壊変)
アニメファンの間で、アニメ作品への憧憬を込めて行われてきた舞台探訪。第一人者である、さざなみ壊変のかずぴー氏が成果と舞台探しのテクニックをまとめて発表!
にゅーあきば賞「アキバ系セレブリティ」著者:末広ちかげ(アキバ系セレブリティ)
20代前半の女性をおたくの巣窟に投げ込むと……悲劇となるのが普通だが、末広ちかげを投げ込むと喜劇になっちゃったのである。本物のおたく研究書としてもオススメ。
今回のネトラン文芸賞応募作はすべてウェブページで公開されており、無料で読むことができる。ブラウザでネトラン文芸賞のページにアクセスすれば電子ブックが閲覧できるぞ。
実際に電子ブックを読むためには、「FlipViewer」というツールが必要だ。FlipViewerは、文芸賞のページで「読む」ボタンを押すとインストールが行なわれる。ウインドウズXPのSP2以上を使っている人は、情報バーでインストールするか確認してくるので、「ActiveXのインストール」を選択すればOK。画面にしたがってインストールしよう。
電子ブックが開いたら、ページ上でクリックすればページめくりとなる。なお、FlipViewerは画面キャプチャソフトが起動していると利用できないので、電子ブックを読むときはキャプチャソフトを終了させておこう。
FlipViewerは画面キャプチャソフトが起動していると実行できない。「WinShot」などを使っている場合はあらかじめ終了させておこう
ネトラン文芸賞のページをウェブブラウザで開いたら、読みたい作品を選んで「読む」ボタンをクリック
ウインドウズXP SP2以上を使っている人は、情報バーをクリックして「ActiveXコントロールのインストール」を選択しよう
セキュリティの警告が出たら「インストールする」をクリック。するとインストールが開始される
インストールが終了すると、FlipViewerで電子ブックが開く。ページ上でクリックすればページめくりが可能だ。終了したい場合は「×」ボタンをクリックすればいい
今回の応募作だが、正直なところ予想していたよりずっとレベルが高く、バラエティに富んだ内容となっていて感心した。特に、大賞受賞作の「簡単料理まとめ本」は、実用的かつ笑えるということで非常に完成度が高い。簡単料理はちょっと作って食べてみたくなったし、ゲテモノ料理についても実にユニーク。これは書店に並んでいたら普通に売れそうだなと思えたし、書籍化が楽しみになった。「舞台探訪へ行こう!」は、実際に現地に行く行動力、それからツールも駆使した実践的な内容が面白い。「アキバ系セレブリティ」も楽しく読めるうえ、イラストやデザインもしっかりしていて、なかなかの出来栄えだった。そのほかの応募作についても実用的なものからオタク色バリバリのものまでバラエティに富んでいる。既存の出版物にはないアイデアにあふれていた。
最優秀賞の「簡単料理まとめ本」は実用度、ネタ度、どちらも大きく振れていたのが受賞のポイントか。どちらの料理も“試してみたくなる”のが読者の心をつかんだ。企画物系では「舞台探訪へ行こう!」の出来のよさが出色。舞台となったゲームやアニメに興味がなくても、美しいオリジナルの光景を見ていると、それらの作品を楽しみたくなってくるから不思議だ。原作人気にあやかることなく、読み物としてオリジナルの価値を産み出している「ファンブック」の理想的な形といえる。個人的には「主人がオオアリクイに殺されて1年が以下略」がオススメ。ネットのモンドカルチャーの記録としてよくできている。この本に時代ごとのネット環境の変遷を交えた考察を入れれば資料的にも価値の高いものになる。
2ヶ月にわたった審査が終了して、サミシイようなホッとしたような気持ちだ。「簡単料理まとめ本」は、著者の湯川氏の予告どおり見事大賞受賞を果たした。サイトの知名度と作品にかける思いが結実したといえる。ネトラン賞の「舞台探訪へ行こう!」、にゅーあきば賞の「アキバ系セレブリティ」も著者のテーマへの深い愛着から、素晴らしい作品に仕上がっている、また、選に漏れた作品の中にも、秀逸なものはたくさんあった。2ちゃんねらー裕子の「萌える化学」は、妄想を楽しみながら化学の知識が身に付く参考書。「簡単料理まとめ本」と、最後まで閲覧数のトップを争った。高校生の性の衝動が赤裸々につづられる「15少年発情期」や、イラストが愛らしい「可愛くなりたい!」など、編集部の中で評価が高かった作品も心に残っている。
大賞に輝いた秒刊SUNDAYの湯川晃氏による「簡単料理まとめ本」は、ネットで流行している簡単料理をまとめた超・新感覚レシピ本だ。ネットで発表されているアイデア料理の数々を自分で料理→人柱試食。うまかったものだけを厳選したわけではないお料理レシピ集なのだ。「ケチャップとベーコンのぶっかけごはん」などマジでうまそうな料理もあるけど、味を想像することすら困難なお料理も収録されている。「舞台探訪へ行こう!」はかずぴー流の場所の推理法&テクニックを公開してくれた。にゅーあきば賞のを受賞した末広ちかげさんの「アキバ系セレブリティ」は、セレブを夢見る20代女子が配属された秋葉原の開発部署でステキな? 上司と同僚たちに囲まれて、たくましく成長していく物語。
……この記事の続きはネトラン1月号で!
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2007年12月10日 22:02