iPhone/touchのSafari等が落ちる件を「6秒長押し」で解消

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iPhone/iPod touchには、意外と知られていない操作コマンドがある。例えばSafariを起動した状態でホームボタンを6秒押し続けると、(指をホームから離さずとも)Safariが閉じてホーム画面に戻るのだ。何故この操作が重要かというと、起動中アプリ(この場合Safari)を完全終了させる操作だから。Safariや「メール」、iPodの音楽再生アプリは、サード製ツールと違って常駐プロセスを持っている。通常の終了操作ではプロセスが残っており、つまり、メモリを食われたままなのだ。「Safariが落ちまくる」「他のアプリが落ちまくる」といった問題は、基本的にメモリ不足が原因。「6秒長押し」でSafariやメールを完全終了させれば症状が改善される場合が多い。

……ただ、ここまでを踏まえた上で、やはり現在のiPhone/touchはメモリ周りの設計に問題があるようだ。「6秒長押し」による強制終了を行っていても、長時間iPhone/touchを使っていると、Safariなどのアプリが落ちるようになっていく。「6秒長押し」を実践している人は体感的に理解している現象なはずだが、ITmediaの実験で「長押し終了が常に空きメモリを増やすわけではない」ということが実証されている。今後のファームウェアバージョンアップで、ここらへんの動作が改善されることを期待したいが、現在は「再起動」という方法を使わざるを得ない。「6秒長押し」を行っていてもSafariなどが頻繁に落ちるようになってきたら、定期的に電源オフ→再起動を行って空きメモリを回復させよう。脱獄済みユーザーなら「BossPrefs」が便利だ。

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Safariなどを起動した状態でホームボタンを押し続けると、指を離さずともホーム画面に戻る。これが6秒長押しによる強制終了だ。

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試しにSafariを起動すると、タブが一つも開いていない、ブックマークが開かれる画面になるはず。「6秒長押し」の操作を使ったことがない人は一度確認しておこう。

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脱獄済みユーザーは、BossPrefsを起動し最下部「Power」で「Reboot」を行える。「電源オフ→再起動」をワンタップで行えるので便利だ。

参考
3分LifeHacking:不安定なiPhoneを何とかする - ITmedia Biz.ID
メモリ状況を表示するアプリ「Memory Status」を使った実験結果
iPhoneパケ代節約テクの基本は脱獄+BossPrefs :教えて君.net
BossPrefsの紹介記事(「Power」に関する解説もアリ)
taka8aru: iPod touch/iPhone 2.0の日本語入力を快適に - アップルの常駐プロセスをBossPrefsで簡単に停止; Kill3Apps
BossPrefsに、「Safariとメールと音楽再生アプリの常駐プロセスをワンタップで完全終了させる」という機能を追加するプラグイン。「再起動」を行わずとも、各プロセスを強制的に殺せば、少なくともある程度の効果はある訳だ。ただ、なぜか一度「ON」にするだけでは強制終了が発動しない(詳細未検証)。二回行えば発動する

執筆:tokix (tokix.net)

2008年11月07日 00時01分
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