仕事でほかの人から回ってきたエクセルのファイルを見やすくするために、セルの外観を変更しようとしたところ、「セルの書式設定」を選択できない……という場合。これは、エクセルが「保護」の設定になっているためだ。内容を丸ごとコピペして別ファイルを作るか、もしくは保護を解除すればOK。

エクセルには、内容を自由に改変できないように「保護」する機能がある。この保護にはいくつか段階があり、そもそも中身を開くことすらできない厳重な保護から、セルを開いたり中身をコピーすることはできるが、編集や追加はできないというゆるめの保護まで用意されている。
エクセルを開くことはできるのに、右クリックメニューの「セルの書式設定」を利用できないのは、「アクセス許可」で「現在のシートの保護」が選択されているためだ。これを解除するには、設定時に入力したパスワードが必要。パスワードが分からない場合は、エクセルファイルの中身を丸ごとコピーして、新しいファイルに貼り付け、まったく同じ内容のファイルをもう１つ作ってしまう、という方法もあるぞ。

■ 保護されたファイルでセルの書式設定を有効にする

エクセルでセルを編集しようと「セルの書式設定」を右クリックメニューから選ぼうとしたら、なぜか選択できない。これは、セルが保護されていて、特定の操作を行えないようにロックされているためだ

セルが保護されている状態でも、セルの中身のコピーは可能。別のセルに内容をそっくりそのままコピーして、保護されていないファイルをもう１つ作るという解決案もある

オリジナルのファイルの保護を解除したい場合は、「ファイル」から「アクセス許可」で「現在のシートを保護」をクリックしよう

保護の際に設定したパスワードの入力を求められる。正しいパスワードを入力すれば、保護が解除されたファイルに変更されるぞ

ファイルの保護が解除されると、右クリックメニューから「セルの書式設定」などの項目を選択できるようになる