マウス操作でハードリンク等を作る「Link Shell Extension」

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ハードリンク・ジャンクション、Vistaのシンボリックリンクまでをドラッグ&ドロップなどのマウス操作で扱えるフリーソフト「Link Shell Extension」がリリースされた。ちょっと概念自体が難しいが、使いこなせる人にとっては非常に便利だぞ。

ハードリンク・ジャンクション、Vistaのシンボリックリンクとは何か……といった話を1から始めると説明が肥大化してしまう。端的にまとめると、それらは、ファイルやフォルダ、ドライブに対して、実際とは異なるパスでアクセスすることも可能にするための技術だ。例えば、「特定のパス(ここではC:\aaaとする)に所定のデータを置かなければ動作しないツール」を考えて欲しい。Cドライブに空き容量がなければ、そのツールを使うことが出来ない。ならば、「実際には別のパスにあるフォルダ(例えばD:\bbbとする)」を、「その特定のパス(C:\aaa)」だとシステムに思い込ませれば良い。実体ファイルはあくまでDドライブ内にあるので、いくらファイルを格納してもCドライブの空き容量は一切減らない。……と、いったような、ちょっと不思議なアクセスを行うためのツールが「Link Shell Extension」だ。一般的なWindowsユーザーにとってはイマイチ分かりにくいのも事実だが、「Link Shell Extension」ならマウス操作でこれらの技術を利用することが出来る。実際に手を動かしながら概念を理解していくと、日常的なPC作業の様々な箇所で利用できるぞ。

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「Link Shell Extension」を作者のページからダウンロードしインストール。基本操作は、エクスプローラツリーでの右ドラッグ&ドロップ。「右クリックしながらドラッグしドロップする」という意味。まずフォルダのジャンクションを作ってみよう。

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作成されたジャンクションは、いわばショートカットのような存在。元フォルダ内のファイルが中に格納されているのだが、あくまでファイルの実体は元フォルダ内に存在する。例えば元フォルダ内のファイルを書き換えればジャンクション側のファイルも書き換わる。

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元フォルダと同一ドライブ内に右ドラッグ&ドロップを行う場合には、上記のジャンクションに加えハードリンクも作成可能だ。

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ハードリンクも基本的にジャンクションと同じだが、最大の特徴は、元ファイルを消してもハードリンク側のファイルが消えないということ。全てのハードリンクを削除した時点で実体ファイルが削除される。

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ドライブをドライブに右ドラッグ&ドロップしてボリュームマウントポイントの作成を行うことも出来る。左SSではEドライブにCドライブがマウントされている。

2008年06月30日 22時48分
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