【Vista/XP】RAMディスクで高速なドライブを増設する(1)

ウインドウズ7の速度を凌ぐための「裏技」として活用したいのが、RAMディスクによる高速化テクだ。最近はメモリの価格の下落により、ギガバイト級のメモリを積んでいるマシンも珍しくなくなったが、一般的に使われている32ビットのウインドウズの場合、メモリを4Gバイト以上積んでも認識されないという制限がある。それを逆手にとって、認識できない余剰メモリ容量を超高速な保存領域「RAMディスク」として利用するのだ。

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HDDにデータを置くよりも、はるかに速いファイルアクセスが行えるようになるぞ。RAMディスクは電源を落とすとデータが消えてしまうため、OSのインストールはできないのが残念だが、上手く使うことで、OSの一部の作業をキビキビさせることができるようになるのだ。

■マシンにメモリを追加する


現在メモリは非常に安くなっており、ノーブランドのDDR2メモリ2Gバイトが2000円前後で販売されている


マザーボードに搭載されているメモリスロットの数は通常4つ。今回は2Gバイトのメモリを4枚搭載した

■4Gバイト以上のメモリは利用不能


BIOSが認識しているメモリの容量を確認。8Gバイトがすべて認識されている


OSが認識しているメモリの容量はシステムのプロパティから確認できる。XPの場合、8Gバイトのメモリを搭載しているのに3.5Gバイトまでしか表示されない


Vistaの場合は搭載しているメモリの総容量が表示されるが、実際に利用できる容量が4Gバイト以下なのはXPと同じだ

■Tips:OSの導入失敗に注意

Vistaに4Gバイト以上のメモリを搭載すると、ウインドウズのインストールに失敗することがある。これはウインドウズ側の問題で、マイクロソフトが提供している修正プログラムを適用することで回避できる。修正プログラムの適用が面倒な場合は、3Gバイト以下にメモリを減らしてからインストールを行い、完了後にメモリを追加すればよい。


マイクロソフトのサポートページでは修正プログラムを配布している

■64ビット版のウインドウズなら4Gバイト以上のメモリを認識可能

メモリの4Gバイトの壁は一般的に使われている32ビット版のウインドウズのみの制限。64ビット版ウインドウズなら、最大で128Gバイトまで認識できる仕様になっている。

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2009年05月01日 17時00分
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