全セクタ読み込みでHDDの寿命を延ばす「HDD Walker」

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IDEやSATAのHDDは意外と寿命が短い……というのは、ヘビーユーザーなら誰でも知っている明確な事実。「全セクタに対する読み込み処理を行う」という方法で、不良セクタの発生を防いでデータを守る「HDD Walker」を試してみよう。

数年前に購入したHDDを使っていたら、ある日突然マイコンピュータからアクセスしようとしたときにCRCエラーが出て内部データを取り出せなくなった!……ということがある。HDD上のデータは、物理的にはHDDの円盤の様々な箇所に記録されているのだが、どうしても「頻繁に読み取りを行う部分」「あまりアクセスされない部分」という差が生じる。そしてこの結果、以下のような問題が起こる。

  • 頻繁にアクセスされる部分でデータの破損が起きやすい
  • 長らくアクセスされていない部分でデータの破損が起きやすい

「HDD Walker」は、HDDの内周から外周までをシーケンシャルに読み込むソフト。この処理を行うことによって「あまりアクセスされない部分」にもアクセスが行われるため、結果としてデータの破損を防ぐことができるのだ。特に「長らくアクセスされていない部分」というのが多いケース、具体的には、大容量HDDをデータ保管庫などとして利用している人に利用をオススメする。逆に、「長らくアクセスされていない部分」が少ないケースでは、単に「頻繁にアクセスされる部分」のアクセス回数を増やすだけになってしまうので、ここらへんは「バランス」という話だろう(従って「このツールを使えば絶対にHDDの寿命を増やせる」という訳ではない)。

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「HDD Walker」を作者のページからダウンロードし、解凍して起動。最初に「OK」をクリックした後、FDDのAドライブがアクセス不能でエラーが表示される場合があるが無視すればよい。

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物理ドライブの一覧が表示される。物理ドライブをWindowsが認識してさえいれば、パーティションやフォーマットの有無は関係ない。選択し「詳細情報表示」で情報が表示される。

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「処理開始」で全セクタの読み込みが行われる。

2008年03月09日 21時44分
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