速報レポ! ExpressCard型地デジ録画カード「フリーオエクスプレス」

地上/BS/CSのデジタルテレビ放送をコピーフリー状態で録画することが可能ということで、一世を風靡した「フリーオ」。その新製品が4月26日に発売になった。編集部でも入手できたので、さっそく紹介するぞ。

フリーオの新製品「フリーオエクスプレス」が4月26日午後8時から販売開始されたことは、『フリーオの新製品「フリーオエクスプレス」の発売日が決定!』でもすでに取り上げたとおりだ。販売開始後すぐに注文した人には、29日あたりからぼちぼと届き始めているようだ。

今回の「フリーオエクスプレス」は、ExpressCard/34用の地デジ受信カードだ。ExpressCard/34は、主にノートPCで使われる高速な拡張用スロット。国内で出回っているノートパソコンは、PCカードTypeI/IIのスロットを使うものが多いが、一部のノートPCにはExpressCardスロットが搭載されている。ExpressCard/54スロット搭載機種なら、ExpressCard/34のカードも利用可能だ。

「フリーオエクスプレス」の使い方は簡単。公式サイトのダウンロードページから入手できるドライバをインストールした後、ExpressCard/34スロットが使えるパソコンにフリーオエクスプレスを装着すると認識される。あとはアンテナ線を接続し、ドライバと同時にインストールされる「Friio Viewer」を起動して初期設定を行えば、地デジの録画・視聴が可能になる。標準の「Friio Viewer」ではリアルタイム視聴・録画用のソフトだが、フリーソフトの「TVRock」などを使えば、EPGを利用した予約録画なども可能となる。

カード本体が薄いため、アンテナ線の接続用の端子は小型タイプになっている。このコネクタに通常のアンテナケーブルを接続するための変換ケーブルと、ケーブルを接続しなくても受信が行えるミニアンテナが付属している。ミニアンテナについては小型であるため、受信状態の良い地域でないと利用はできなさそうだが、外出時にミニノートでちょっとテレビを見たいというときには便利だろう。

また、フリーオの特徴として、B-CASカードが不要な点が挙げられる。通常、地デジの暗号を解除して視聴・録画するためには「B-CASカード」が必要となるが、フリーオの場合、インターネット上のB-CASサーバーを利用すれば、カードがなくても地デジの暗号解除を行える。

電波の入りが良い場所で、なおかつ無線LANなどが使えてB-CASサーバーに接続できる環境であれば、ノート1個で地デジ受信・録画環境が作れる。ちょっと環境が限られてしまうが、ユーザーによっては便利そうな製品だ。

■フリーオエクスプレスでモバイル地デジ録画環境を作る


フリーオエクスプレスは、公式サイトの注文ページで購入可能


これまでのフリーオを知っている人なら「うわw」と驚くかもしれないが、フリーオエクスプレスはちゃんとしたパッケージに入っている


フリーオエクスプレスの本体。ExpressCard34は幅34mm、長さ75mmと超コンパクトだ


箱には、ミニアンテナと、アンテナ線接続用の短い変換ケーブルが同梱されていた


このようにノートPCなどのExpressCardスロットに装着する。ExpressCard/34スロット、あるいはExpressCard/54スロットに装着可能だ


ミニアンテナを接続するとこんな感じ。アンテナケーブルがいくぶんジャマだが、長いケーブルを接続しなくていい分スッキリしている。受信状況の良いエリアなら外出先でも使えるだろう


変換ケーブルを利用して、通常のアンテナ線ケーブルを接続することも可能。自宅でノートPCを使って小型録画マシンを作りたい人にはオススメ


フリーオを導入するときは、まず公式サイトのダウンロードページからドライバをダウンロードする。ダウンロード時の認証に必要な「ユーザー名」は製品購入時に登録したメールアドレス、パスワードは「friio」だ。なおドライバは、既存の白・黒フリーオと同じものがそのまま利用できた


ドライバをインストールし、フリーオエクスプレスを装着して認識されたら、スタートメニューに登録されている「Friio Viewer」を起動する。まずは「Setup」をクリックして初期設定を行う


設定画面で「UI Language」を「Jpanese」にして「OK」を押し、いったんFriio Viewerを再起動するとメニューが日本語化される。「制御方式」を「ネットワーク」にすると、ネット経由でフリーオのB-CASサーバーを使って地デジ放送が見られるようになる。「参照」ボタンでは、録画ファイルの保存先フォルダも指定可能


「チャンネル」で見たいチャンネルを選び「決定」ボタンを押すと、そのチャンネルの放送が画面に映る。「REC」ボタンを押すと録画が始まるぞ。録画したデータはコピープロテクトはかかっていないので、他のマシンにコピーしたり、エンコなどの編集も行える


インターネットに常時接続できない環境では、B-CASカードでの暗号解除を行うために別途カードリーダーが必要となる。NTT-ME SCR3310がオススメだ


編集部に現物がなかったので、使えるかどうかは試していないが、ExpressCard/34のカードを、PCカードTypeIIのスロットで使えるようにする変換カードもある。写真はアイ・オー・データ機器「CB-EXCADP」。使えるかどうかは未検証なので、判明したら追ってお伝えしたい


こちらはExpressCard/34のカードをUSB接続で使えるようにする変換アダプタ、サンワサプライ「ADR-EXUSB」。フリーオエクスプレスはデバイスマネージャでは「Friio USB 2.0 Digital TV Receiver」として認識されるので、USB変換アダプタは使える可能性が高いと思われるが、こちらも編集部に現物がないので未検証。使えるようであれば続報するのでしばしお待ちあれ

2009年04月29日 21時37分
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