【ウインドウズ7完璧導入術】動かないソフトはXPモードで導入

toku2_06_00.jpg
ウインドウズ7は互換性をかなり配慮して作られたOSだが、Vista以降のウインドウズはシステムの根幹がXPまでと大きく異なるため、どうしても正常に動かないソフトが出てくる。切り札としてウインドウズ7には「XPモード」という新機能が搭載されている。

仮想マシンソフト「VirtualPC」を応用して作られた機能で、ウインドウズ7上で仮想的なXPを実行し、その上でソフトを動作させることができる。VirtualPCとの最大の違いは仮想マシンの存在を全く意識せずに使うことができること。仮想マシンを起動してから目的のソフトを動作させるというような二度手間がいらないし、起動の時間も短縮される。本来動かないはずのソフトでも、まるでウインドウズ7に対応しているかのように違和感なく利用できる。VirtualPCでは仮想マシン用にXPを別途購入する必要があったが、XPモードはタダで利用できる。ただしXPモードを搭載しているのはProfessional以上のエディションのみだ。またCPUやBIOSがシステム仮想化技術に未対応だと使えないので注意。

■ XPモードをインストールする

Windows Virtual PC
  
作者:マイクロソフト
Windows XP Mode
  
作者:マイクロソフト

toku2_06_01-thum.jpg
XPモードはCPUやBIOSが「IntelVT」または「AMDV」という技術に対応している必要がある。対応状況はメーカーのサイトで確認しよう

toku2_06_02-thum.jpg
パソコン起動時にBIOS設定を実行し、「CPU」の「VirtualizationTechnology」を「有効」または「Enable」に設定する

toku2_06_03-thum.jpg
Virtual PCとXPモードをダウンロードする。Virtual PCをインストールしてからXPモードを導入しよう。「資格情報の作成」という画面が表示されたら適当にパスワードを入力してインストールする。インストールには最低3Gバイト程度必要なので注意

toku2_06_04-thum.jpg
スタートメニューから「すべてのプログラム」→「WindowsVirtual PC」→「Windows XP Mode」を選択。VirtualPC上でXPが起動する

toku2_06_05-thum.jpg
VirtualPC上でマイコンピュータを開く。「リムーバブル記憶域があるデバイス」にパソコン本体の光学ドライブ、「その他」にハードディスクが表示される

toku2_06_06-thum.jpg
Vista以降で正常に動作しないソフトをVirtual PCにインストールする。ここではオフィス2000を導入してみた

toku2_06_07-thum.jpg
Virtual PCを終了する。スタートメニューから「すべてのプログラム」→「Windows Virtual PC」→「Windows XP Mode アプリケーション」を選ぶとVirtual PCにインストールしたソフトが表示されるのでクリックしてみよう

toku2_06_08-thum.jpg
非対応のソフトがウインドウズ7上で起動する。XPモードで動作しているソフトはタイトルバーがXPの色になっているのですぐに分かるぞ

2009年10月14日 20時21分
©教えて君.net All Rights Reserved.