弁護人が裁判の準備書面をWikpediaから丸写しにしてミス発覚

wiki.jpg

宿題やレポートをネットから丸写しにする学生が増えて問題になっているが、それよりはるかに重大なネットの丸写し事件が発覚した。民事裁判で弁護人が裁判所に提出した準備書面の中に、Wikipediaから引用した記述が含まれていたのだ。

「大淀町立大淀病院事件」は2006年に大淀町立大淀病院で出産中の女性が亡くなった事件。現在、大阪地裁で損害賠償を請求する民事訴訟が争われているが、その中で被告側の提出した第7準備書面の中に間違いがあり、それがWikipediaから引用した部分であったことが発覚した。

大淀町側の弁護人は引用の事実を認め、「書面作成にあたってウィキペディアを参照した。具体的な日付まで書いてあったので、間違いがあるとは思わなかった。争点に関係ないので、被告の大淀町に刑事告訴の有無などの事実経過は確認していない」とコメント。これに対して原告は「私たち遺族を二重、三重に傷つけるこのような行為を決して許せません」と話している。
争点に直接関係ない個所とは、いえ信じがたい軽率さと言うほかない。なお、引用元であるWikipediaの「大淀町立大淀病院事件」の項目には、さっそくこの事件が追記されている。

ウィキペディア丸写しで書面間違い 妊婦死亡訴訟で町側

Wikipedia:大淀町立大淀病院事件

2009年12月22日 20時56分
©教えて君.net All Rights Reserved.