トラブルを解決!独自ドメイン+WordPressの不満を解消する便利テク

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独自ドメインでサイトを運営していると、やがて様々な不満が出てくるだろう。WordPressは細かなカスタマイズのノウハウが多く、ほとんどの不満はプラグインを活用してサクッと解決できる。今回は、独自ドメイン+WordPressでありがちな疑問や不満をチェック。「お名前.com」で取得した独自ドメインの価値を損なわない、トラブル解決テクニックを身につけよう。

これまで、「お名前.com」の独自ドメインとWordPressでブログを運営する方法を説明してきたが、ブログを開設してしばらくすると、細かい不満や当初は想定していなかったトラブルが発生するはずだ。
WordPressは利用者数が多く、不満やトラブルの解決ノウハウが大量に蓄積されている。難しい設定をしなくても、プラグインを導入するだけで、簡単に解決できるケースが多い。
今回は、独自ドメインでWordPressを利用していると突き当たる、ありがちな不満やトラブルの解決方法を解説しよう。いずれも、ある程度WordPressを使い込んだユーザーがぶつかる壁なので、こういった解決方法があることを、頭の片隅に入れておいて欲しい。

■ 日本語URLでSEOを強化したいけどURLが長すぎ!

日本語ドメインを使っている場合や、WordPressで記事タイトルがURLに含まれる設定にしている場合、記事のURLは非常に長くなってしまう。外部の短縮URLサービスを毎回使うのは大変なので、プラグイン「Pretty Link」で独自ドメインを含んだ自前の短縮URLを作成すると便利。短縮したURLのクリック状況を調べるアクセス解析の機能も付いているぞ。

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WordPressに「Pretty Link」をインストール。左メニューに「Pretty Link」の項目が追加されるので、「Add New Link」をクリックしてリンクの追加設定を開き、「Target URL」に短縮したいアドレス、「Pretty Link」に短縮後のURL、「Title」にページ名を入力。「Create」をクリック。※インストール手順が分からない方はこちらの記事を参照して欲しい

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「Pretty Link」に短縮されたURLが表示されるので、コピーして利用しよう。項目にカーソルを置くとメニューが表示される。「Hits」をクリックすると……?

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短縮URLへのアクセス解析の画面が表示される。短縮URLがどれだけクリックされたかを、この画面から確認できるのだ

■ URLを変更したいけどGoogleページランクがもったいない

ページのURLを後から変更したくなったとき、そのままURLを書き換えると、Googleのページランクなどの評価は全て失われてしまう。プラグイン「Redirection」で、「301リダイレクト」の設定にしておけば、ページランクやリンクを別ページに引き継げるぞ。ドメインを超えた転送の場合も設定は(一部)引継がれるので、旧サイトの記事の一部を新サイトに移行したい場合に便利。

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Redirection」をインストールして、「ツール」→「リディレクション」をクリックしよう。※インストール手順が分からない方はこちらの記事を参照して欲しい

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「ソースURL」に転送元のURL、「ターゲットURL」に転送先のURLを入力して「新しい転送ルールを追加」をクリックする

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転送設定が作成された。転送元に設定したページにアクセスすると、301ダイレクトにより、自動的に転送先のページへと移動する。ページランクの設定なども転送元からそのまま持ち越されるぞ

■ ドメインを移転したらリンク切れのURLが大量発生!

ドメインを移転したりページのURLを変更すると、内部のアドレスが変更されるため、過去記事にはリンク切れが大量に発生する。リンク切れの多いドメインはSEO的に評価が下がってしまうので修正は必須だが、1つ1つチェックして見つけ出すのは大変な作業だ。プラグイン「Broken Link Checker」でリンク切れをまとめて抽出して修正しよう。

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Broken Link Checker」をインストールして「ツール」→「リンクエラーをチェック」をクリック(項目の右側には、サイト内のリンクエラーの数が表示されている)。※インストール手順が分からない方はこちらの記事を参照して欲しい

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リンクエラーのリストが表示される。「URLを編集」をクリックしてリンクエラーを修正しよう

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リンクエラーのURLの代わりに正しいURLを入力して「URLを編集」をクリックすれば修正は完了

■ もう1つサイトを作りたいけど、新サーバーの契約が必要?

もう1つサイトを開設したいけど、サーバーの契約を増やすのは金銭的に辛い……という場合は、WordPress3.0以降に追加された、マルチサイト機能を利用するといい。元のドメインの下に、サブドメインもしくはサブディレクトリを作成して、新規WordPressを利用できるようになる。この機能を使うには、サーバ側もマルチドメインの対応が必須になるが、「お名前.com」の共用サーバーは、マルチドメインを無制限に使えるのでバッチリだ。

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サーバー内の「wp-config.php」を開いて、「/* 編集が必要~」もしくは「/* That's all, stop editing! ~」という記述より上の部分に「define ('WP_ALLOW_MULTISITE', true);」と入力

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「ツール」に「ネットワークの設置」という項目が追加されるので、クリックしよう

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追加するサイトの情報を入力する。サブドメインかサブディレクトリかを選択し、「ネットワークのタイトル」に好きな名称を設定。「管理者のメールアドレス」を入力し「インストール」をクリック

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あとは画面の指示通りに設定。「blogs.dir」というディレクトリを作成し、「wp-config.php」と「.htaccess」に、表示されたコードを追加する。「wp-config.php」では、コードの追加は「/* 編集が必要なのはここまでです ! ~」「/* That's all, stop editing! ~」より上に行う。「.htaccess」は既存のコードをすべて消して上書きする

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WordPressにログインし直すと「参加サイト」という項目が追加されているので、ここから新サイトの設定を行おう

今回取り上げた項目の中でも、特に覚えておきたいのがSEOに関するテクニックだ。WordPressや独自ドメインを利用する大きなメリットの1つが、高いSEO効果を得られる点。せっかく「お名前.com」で自分だけの独自ドメインを取得してWebサイトを開設したのだから、その価値を損なわないように慎重に取り扱うようにしよう。
WordPressに関するトラブルとその解決策は、WordPress.orgのフォーラムに多くの情報の蓄積がある。もし自力では解決できない問題に遭遇したら、フォーラムの過去ログの中から似たようなケースを探して解決の糸口にするといい。

なお、これから独自ドメインを取得する人、WordPressでブログを作る人には朗報だ。「お名前.com」では今なら、登録実績500万件突破を記念して期間限定キャンペーンを実施中。人気の[.com/.net]ドメインが最安値"500円"で取得可能だ!もちろん人気の日本語ドメインもOK!

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独自ドメイン+WordPressで発生する不満やトラブルを解決できれば、WordPressの中級者の仲間入りだ。障害を乗り越えることでノウハウを蓄積し、独自ドメインやWordPressを、もっと使いこなせるようになろう。


2012年12月25日 16時46分
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