「とくとくBB」に爆速と噂のLTEがついに登場 どれだけ早くなったのか旧モデルと比較してみた

lte_00.jpg
モバイルデータ通信の新規格「LTE」は、下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsで、ADSLとほぼ互角の速度を可能にする。このLTEに対応した「GMOとくとくBB イー・モバイル」で、都内各所の通信速度を計測し、従来のモバイル通信との違いを比較してみた。

「モバイル通信に圧倒的なスピードをもたらす」と鳴り物入りで登場した通信規格「LTE」。下り最大は42Mbpsから75Mbpsへ、上り最大速度は5.8Mbpsから25Mbpsと、旧来の通信速度から格段の進化と遂げている。とはいえ、これらの数値はあくまで理論上の最大値。実際に使ってみなければどれほどのものか分からないというのがモバイル機器の常だ。
すでに各社からLTE対応のスマートフォンやモバイルルーターが発売されているが、まだ普及は進んでおらず、実際に使ったことのある人はそれほど多くないだろう。業界最安のモバイル通信を提供していることでお馴染み、「GMO とくとくBB」もイー・モバイルLTE対応のサービスを開始している。

※前回記事参照:自動更新ナシ! 1年契約でもOKのイー・モバイルLTE! GMOとくとくBBの圧倒的な自由っぷりが凄い

dai_02.jpg
dai_01.jpg

「GMOとくとくBB 」のLTE対応機種は「GL01P」(画像右)と「GL02P」(画像左)の2種類。どちらも無線LANによってノートPCなどと接続するモバイルルーター型の製品だ。
編集部では実機を入手できたので、さっそく速度をテスト。ソフトバンクの3G回線でネット接続しているiPhone4S(右)と、GL01P経由でネット接続しているiPhone4S(左)で、iPhoneのマップ機能を利用。表示にどれだけ違いがあるかを比較したぞ。

結果はごらんの通り。3G接続(右)では画面を大きくスクロールすると、データ転送が間に合わず、新しい地図の表示に時間がかかっているのに対して、LTE接続(左)ではほとんど読み込みが発生しない。

それでは、実際にモバイル機器が活用される屋外での速度はどうだろうか。GL01Pを外に持ち出して、「駅前の路上」「喫茶店の座席」「地下鉄のホーム」で、通信速度を計測してみた。
計測にはiPhoneアプリの「SpeedTest」を使用。比較用として「GMOとくとくBB」のほかに、イーモバイルの旧型モデルの「GP02」(下り最大42Mbps、上り最大5.8Mbps)、iPhoneの3G回線でも速度を計測している。
噂の「LTE」の速さがどれほどのものなのか、実際の数値で確かめてみよう。

■ 新旧モバイル対決その1: 駅前の広場で計測する

speed_01.jpg
人通りの多い池袋駅前の広場で計測。スマートフォンでは対応しきれない添付ファイル付きのメールを作成したり、これから訪問する予定の会社の情報を調べたりと、多忙なサラリーマンがよく利用している状況だ。周囲には高層ビルが立ち並んでいてビル風も強く、必ずしも電波状況は良くはないが……(計測時刻:16:00)

・LTE             ・G4            ・3G

hiro_01.jpg
hiro_02.jpg
hiro_03.jpg

LTEが鬼のような速さを見せつけて圧勝。複数回の通信の平均速度はあまり変わらないが、最大速度のケタが違う。サイトの表示では、この最大速度を生かして、一瞬でウェブを表示することができる。LTEが体感的に速く感じられるのは、この最大速度の向上によるところが大きい。


■ 新旧モバイル対決その2: 喫茶店の奥まった席で計測する

speed_02.jpg
全国チェーンの喫茶店の店内で計測。屋外で仕事を行う、いわゆる「ノマド」系のスタイルの人にとって、喫茶店内の電波状況は死活問題となるはず。なお、座席は窓際から15mほど離れているため、通信環境はあまり良くない。周囲にはノートPCやスマホを操作しているほかのお客さんも多数。(計測時刻:14:30)

・LTE             ・G4            ・3G

hiro_01.jpg
hiro_02.jpg
hiro_03.jpg

ここでもLTEはそのポテンシャルを存分に発揮。窓の光がほとんど届かないような奥まった座席だが、旧型の通信機器とは段違いの速度。自宅でADSLのマシンを触っているような感覚でネットが使えたぞ。喫茶店の中でバリバリ仕事をするノマドワーカーにも充分なネット環境といえるだろう。


■ 新旧モバイル対決その3: 地下鉄の駅のホーム上で計測する

chika.jpg
都内でもっとも電波が届きにくい場所が「地下」だ。しかし、都心にいるのであれば地下の移動は避けられない。地下鉄を主な交通手段にしている人は、駅の待ち時間にモバイルが使えるかどうかが気になるはずだ。丸ノ内線池袋駅のホーム中央での電波状況を調べてみた。(計測時刻:17:00)

・LTE             ・G4            ・3G

hiro_01.jpg
hiro_02.jpg
hiro_03.jpg

モバイルの天敵ともいえる地下。さすがのLTEもここでは苦戦。従来の通信規格とほとんど変わらない速度に留まっている。とはいえ、この速度でも普通にネットを使うだけなら充分に合格ライン。地下鉄でスマートフォンを使ったことのある人なら、iPhoneの3G回線と比較してこの数字が実用的なレベルであることが分かるはずだ。


■ 結論:完全に次元が違う。どう考えても乗り換えるべき

とにかく異常に速いという噂が先行しているLTE。従来のイーモバイルの回線も下り最大42Mbpsもあるため、計測前は「スピードに関してはもう充分」という感じもないではなかった。しかし、実際に使ってみると、今までに体験したことのない速度に驚かされる。
計測した数値からも明らかなように、イー・モバイルLTEでは平均的な通信速度がそれほど向上しているわけではないが、最大速度が文字通りケタ違いの速さ。この飛び抜けた瞬発力により、ウェブ程度のデータ量であれば一瞬で取得できてしまうため、ネットを使った感覚は明らかに違う。これまでのモバイルにあったモタつきがなくなり、ストレスなくアクセスできるようになっている。

旧来のデータ通信用のモバイル環境を持っている人は、ぜひ乗り換えるべきだし、これから導入を考えている人も、この機会に始めてみるべき。

「GMO とくとくBB」では、LTE使い放題で月額料金が3860円という、業界最安の料金設定。「GP01P」「GP02P」のどちらも端末料金0円で使い始めることができる。

「自宅のネットだから速い」「モバイルだから遅い」というのはもう過去の話。LTEにすれば、家でも外でもインターネットをまったく同じように使える、新しい世界が見えてくる。これからモバイルを必要としている人は、迷うことなく「GMO とくとくBB イー・モバイルLTE」で超高速モバイル通信の扉を叩いてみるべし。

《参考サイト》

・GMOとくとくBB公式ページ イー・モバイルLTE対応プラン

《関連記事》

自動更新ナシ! 1年契約でもOKのイー・モバイル LTE! GMOとくとくBBの圧倒的な自由っぷりが凄い

2012年06月10日 19時27分
©教えて君.net All Rights Reserved.