いつか利用するつもりで、気に入った独自ドメインを確保している人は多いはず。しかし、実際にサイトやサービスを立ち上げるに至らず、放置状態になっていないだろうか。使っていないドメインは「ドメインパーキング」を利用すれば、広告料が自動的に入ってくるようになるぞ。

■ 未使用ドメインを有効活用する「ドメインパーキング」

独自ドメインは、欲しいものがすぐに手に入れられるわけではない。どんなに欲しいドメインでも、ほかの人が先に取得していた場合、その人が手放すまでは原則的に入手不可能。そのため、将来的に使う見込みのあるドメインは、思い立ったときに即、確保しておきたいところだ。

しかし、そのうち使うつもりでドメインを入手したものの、実際に運用するには至らずに、何年も放置状態になっている……というのはありがちなケース。そこで、使っていないドメインのページを有効活用する「ドメインパーキング」を利用しよう。

「お名前.com」で取得したドメインのページを開くと、通常は「このドメインは「お名前.com」で取得されています」というページが表示される。そのドメインに「ドメインパーキング」を設定すると、表示されるページは次のようになる。

▼ ドメインパーキング設定前

▼ ドメインパーキング設定後

ドメインのページにバナー広告やテキスト広告が表示され、このページを訪れたり広告をクリックする人が出るたびに、広告料がドメインの持ち主に払い込まれる。この仕組により、ドメインを保有しているだけで、労せずして簡単にお金を手に入れられるようになる。

このサービスは、自分でページの作成や広告の設置、メンテナンスを行う必要は一切ない。設定を有効にしておくだけで、保有しているドメインのページに広告が表示されるので、サイトやサービスを運営するヒマのない人でもかんたんに始められるようになっている。

そのため、そのうち使うつもりでドメインを登録したものの、実際に運用するには至らずに、何年も放置状態になっている……というありがちなケースに当てはまる方にはうってつけのサービスなのだ。

今回は「お名前.com」でドメインを登録したことのない方向けに、ドメインの登録方法から、順を追って「ドメインパーキング」の設定方法を解説していくぞ。

■ 「お名前.com」で独自ドメインを取得する

「お名前.com」のトップページを開いて、検索欄に欲しいドメイン名を入力する。入力する文字列は「oshiete-kun.net」なら「oshiete-kun」と、ドットの前の部分のみでOK。「検索」ボタンをクリックすると、そのドメインの検索が開始されるぞ。

検索結果が表示される。チェックボックスが空欄になっているのが、取得可能なトップレベルドメイン。欲しいトップレベルドメインにチェックを入れよう。

「選択されたドメイン」にチェックを入れたドメインが表示されているのを確認。「お申込みへ進む」をクリックしよう。

ドメインの登録年数を選択する。初期設定では「1年登録」となっているが、ここで複数年を選んでおくと、翌年に更新作業を忘れても大切なドメインが突然失効することがなくなる。また、「Whois情報公開代行」にチェックを入れると、Whoisに表示する登録情報を「お名前.com」が代替してくれるため、個人情報が隠せる。無料なのでぜひ設定しておこう。

過去に「お名前.com」を利用したことがある人は、そのときに作成した「お名前ID」とパスワードを入力して「ログイン」をクリック。それ以外の人は「初めてご利用の方」の「次へ進む」をクリックする。

「お名前.com」のユーザー登録ページが表示されたら、名前や住所、連絡先といった情報を入力してアカウントを作成しよう。作成したアカウントでログインを行って次の設定へと進む

「お支払い方法の選択」で決済方法を選ぶ。クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行振込から選択できる 。クレジットカード決済ならドメイン取得手続きがリアルタイムで完了するのでオススメだ。

決済方法を選択したら、「規約に同意し、上記内容を申し込む」のボタンをクリックしよう。これでドメイン取得申込の手続きは完了だ。決済方法でコンビニ決済、銀行振込を選択した場合は、「お名前.com」から送信されるメールを確認のうえ、忘れずに入金手続きを済ませよう。

■ 強力なドメインは「ドメインオークション」で入手

ドメインパーキングは、訪問者が多いほど広告料が入ってくる仕組みなので、強力なドメインほど収入は大きくなる。強力なドメインを探すなら、「お名前.com」のドメインオークションが狙い目だ。期限が切れた人気ドメインが競りにかけられ、もっとも高額な入札者の手に渡る。「お名前.com」のドメインオークションでは現在、JPドメインの入札受付が行われており、強力なドメインが大量に出品されている。ここで競り落としたドメインにドメインパーキングを設定しておくと、入手コストをある程度、回収できる可能性がある。使い道のないドメインがあるなら、ぜひとも設定しておこう。

次回は、「お名前.com」で取得した独自ドメインに、ドメインパーキングを設定する方法を解説する。「お名前.com」のオプション画面でボタンをクリックするだけの簡単な操作で行えるぞ。