MS製のiPhoneアプリSeadragonは全モバイルユーザー要注目

Microsoftが、AppleのガジェットであるところのiPhone/iPod touch向けアプリSeadragonをリリースした。簡潔に説明すると「超高解像度写真を超スムーズに拡大縮小したりして眺めるビューア」だ。全てのモバイルガジェットにいずれ搭載されて欲しい、かなり優秀なアプリだぞ。

Seadragonは、写真が敷き詰められた空間を、スムーズな拡大縮小を行いながら眺めるアプリ（のiPhone/touch版）。現バージョンでは「デモンストレーションのためのアプリ」という感じで、実用性はないのだが、拡大縮小のスムーズさは特筆ものだ。

「ハイスペック」「高解像度」という訳ではないモバイルガジェットの場合、高解像度の写真は扱いにくい。iPhone/touchは「高解像度写真であってもPCからの転送時に低解像度にリサイズする（ことでストレス無く鑑賞できるようにする）」という方法を選んでいるし、一部の国内携帯などは「高解像度の写真を無理矢理表示させる（ため読み込みや移動がいちいちモタつく）」という方法を選んでいる訳だ。

Seadragonは、単純に言えば「今表示を行うために必要なデータ」をその都度読み込んで表示する、という仕組みのズーム。「Googleマップに近い（がもっとスムーズ）」と思えば、多分大きな誤解はない。画面解像度やスペックに自ずと限界があるモバイルガジェットとの相性が良い技術だと言えるだろう。いずれPCから直接転送した写真/ガジェットで撮影した写真を扱えるようになれば、モバイルガジェット版Seadragonは「良質なモバイルアプリ」となるかもしれない。iPhoneに限らず他の携帯電話やポータブルプレイヤー、デジカメなどにも搭載されることを期待したい技術だ。

現バージョンではネット上のデータを閲覧するためのビューアだ。あくまで「デモンストレーション」と割り切って楽しもう。以下が「Asia Vacation」を拡大していく4枚の連続写真（実際にはスムーズな拡大が行われる）。