信頼性のあるメールアドレスを大量生産 「myTemp.email」に独自ドメインを登録する

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ウェブサービスのアカウント作成時に必要となるメールアドレスを、大量に作成したいときに便利なのが「myTemp.email」。通常、生成されるメールアドレスの文字列はランダムだが、自分で取得した独自ドメインを設定すると、その独自ドメインのメールアドレスを大量生産できるようになるぞ。

前回の記事では、「myTemp.email」を使って、「使い捨て用メールアドレス」を量産する方法を解説した。しかし、これだとドメイン部分がランダムな英数字になっているため、一般的なメールアドレスには見えず、アカウント取得に使う場合、管理者が不信感を抱く可能性がある。そこで、「myTemp.email」に独自ドメインを登録して、独自ドメインのメールアドレスが生成されるように設定しよう。

「myTemp.email」を独自ドメインで利用するには、「myTemp.email」に独自ドメインを登録するだけでなく、取得した独自ドメインの「MXレコード」に、3種類のコードを登録する必要がある。これは、ドメイン事業者によって設定方法が微妙に異なるが、「MX」「「VALUE」」「優先」の3項目を設定するのは、どの事業者でも共通。今回は例として、「お名前.com」で取得した独自ドメインに、「MXレコード」を設定している。ほかの事業者の場合も、このやり方を参考にしよう。

独自ドメインの登録が完了したら、後は通常通り、「myTemp.email」で「create new temporary email」をクリックすればOK。ボタン1つで独自ドメインのメールアドレスをどんどん量産できるぞ。

■ 独自ドメインの使い捨てメールアドレスを量産する

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myTemp.email」のメールアドレス作成画面へと移動し、「Settins」をクリックしよう

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「Custom/Prefered Domain:」の「Enable」をクリックして、独自ドメインの設定を有効にしよう

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「Custom/Prefered Domain:」に、ドメインの入力欄が表示される。ここでドメインを登録する前に、ドメイン事業者側でMXレコードの設定が必要となる

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取得した独自ドメインの、DNSの設定のページを開こう。ここでは例として「お名前.com」で設定する。「TYPE」で「MX」を選択し、「VALUE」に「mx1.mytemp.email」と入力。「優先」に「10」と入力すればOK

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同様の手順で「mx2.mytemp.email」「mx3.mytemp.email」を登録する。3種類のMXレコードの設定が追加されたのを確認しよう

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あとはDNSの設定が適用されるのを待つ(最大で72時間かかる)。適用された頃合いを見て、「Custom/Prefered Domain:」に、独自ドメインを入力して「Set」をクリック

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MXレコードが適用済みになっている場合、「Using~」と表示される。これで独自ドメインの登録は完了だ

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さっそく「create new temporary email」をクリックして、新しいメールアドレスを作成してみよう

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作成されたメールアドレスを確認しよう。登録した独自ドメインのメールアドレスになっていることが分かる

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続けて「create new temporary email」をクリックすると、次々とメールアドレスが量産される。すべて、登録した独自ドメインのメールアドレスとなっているぞ

「myTemp.email」の活用方法は、アカウントの大量作成用に限らない。例えば、相手を信用できないので、身元を明かさずにメールを受け取りたいが、あからさまに匿名のウェブメールを使うのはちょっと……という場面。独自ドメインの「使い捨てメールアドレス」があれば、用が済んだらすぐに削除して使えない状態にできる。一度作ったメールアドレスの削除が簡単に行えるので、連絡の証拠を消すのも簡単なのだ。

メールアドレスの自由度が格段に上がる「myTemp.email」の特徴を把握して、用途に応じて上手く活用しよう。

2015年06月21日 12時00分
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