ベスト・オブ・常習者サイト2008 マルチメディア部門賞発表!

0801-008-000.png2007年はYouTubeやニコニコ動画のブームに伴って、面白い動画の情報を紹介するサイトが増加。一方で、秀逸なウェブマンガサイトも多数登場したぞ。そんなマルチメディア系のサイトで栄えある部門賞を獲得したのは!?

今年のインターネットで最大のブームといえばやはり「ニコニコ動画」だ。見ている動画にコメントが付けられるユーザー参加型の動画共有サイトは自作の音楽や流行語を多数生み出した。今やYouTubeをはるかにしのぐムーブメントと言えるまでに成長しているのだ。ニコニコ動画の人気を受けて、ネットで視聴できる動画の紹介サイトがますます増加してきている。

今年のもう1つのブームがネット上で読める無料のマンガ「ウェブマンガ」だ。人気のあるサイトが次々に書籍化されてヒットを飛ばし大きな話題を呼んでいる。以上を踏まえて今回の「マルチメディア部門」では動画やフラッシュ、画像などの各種コンテンツ情報を紹介する「マルチメディア紹介サイト」カテゴリと、ウェブマンガや絵日記を作成して公開しているサイトを集めた「ウェブマンガサイト」カテゴリの2つに分類して審査を行った。

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マルチメディア部門賞は「GilCrowsの映像技術研究所」に決定!

結果、マルチメディア部門で部門賞を受賞したのは「GilCrowsの映像技術研究所」だ。以前よりフラッシュや海外の動画の情報サイトとして有名だったが、最近はニコニコ動画で話題になった動画の紹介に力を入れることで安定した人気を誇っている。動画紹介サイトにはリンクを雑然と並べているだけのサイトが散見されるが、GilCorwsの映像技術研究所は関連動画などが的確にまとめられており非常に分かりやすい。もちろん紹介される動画の面白さは折り紙付きだ。しかもテレビ番組を録画しただけのような安易な動画はさほど紹介せず、MADや「演奏してみた」シリーズなどの創造性の高い動画をメインに据えているのも高い評価を受けた。

0801-008-002-thum.pngマルチメディア部門賞
GilCrowsの映像技術研究所
(評点:独自性☆☆☆☆★
創造性☆☆☆★★
更新頻度☆☆☆☆☆
話題性☆☆☆☆☆
充実度☆☆☆☆☆)
ごてごてとしたデザインの動画紹介サイトが多い中、GilCrowsの映像技術研究所は非常にシンプルで読みやすく作られている。内容はしっかりしており、更新頻度も高い

0801-008-003-thum.pngニコニコ動画での最新の流行を逃さずキャッチする力は特筆に値する。中でもMAD動画には強く、関連する動画を的確に紹介している

0801-008-004-thum.png現在はニコニコ動画がメインだが、昨年まではYouTubeやフラッシュの紹介が多かった。「キーボードクラッシャーまとめ」や「ヤシガニアニメの歴史」などは有名だ

選評

naruse-icon.png最近はYouTubeやニコニコ動画などで視聴できる動画コンテンツを紹介するサイトがかなり増えてきている。膨大な動画の中から面白いものをピックアップするサイトは、単純にURLを集めて並べるだけでいい普通のニュースサイトとはまた違ったセンスが要求されるものだ。中でも「GilCrowsの映像技術研究所」は、ほかとは一線を画する非常に優れたサイトだと思う。単に動画を紹介するだけでなく、その動画に関連する動画などをまとめてしっかり紹介してくれるのがありがたい。既に自分が見聞きしたことがある動画が紹介されていたとしても、関連動画に知らないものがあれば「あ~こんな作品もあったんだ!」という驚きや発見がある。また関連動画を見ることでさらに元の動画に対する理解を深めることまでできる、見ていて楽しいサイトだ。(☆☆☆☆☆)

v2cher-icon.png「GilCrowsの映像技術研究所」はかつてフラッシュや海外の動画紹介サイトというイメージのサイトだったが現在はニコニコ動画に傾倒している。動画の人気がYouTubeなどの海外サイトからニコニコ動画に移りつつあるせいもあり、いち早くニコ動の情報が拾える同サイトが部門賞となった。動画紹介サイトの場合、プレイヤーをべたべた貼り付けて読み込みが重いサイトになってしまっているところも多かったが、「GilCrowsの映像技術研究所」の場合は動画へのリンクにその動画の感想が付き、さらに関連記事の紹介を行うという、簡素ながらも分かりやすい作りになっているところが人気の秘密だ。FTTHやADSLなど高速インターネットの普及でようやく大容量の動画などのマルチメディアコンテンツが日本にも根付いてきた。これからもマルチメディア系コンテンツの紹介サイトはますます人気であり続けるだろう。(☆☆☆☆☆)

airoplane-icon.pngマルチメディア部門の部門賞は「GilCrowsの映像技術研究所」。YouTubeやニコニコ動画に代表される動画コンテンツが全盛期である今、こういったサイトが注目されるのはごく自然なことだ。ただし誰もが注目している動画ばかり集めていてはサイトは没個性になっ
てしまう。注目されるサイトは一味違った動画を選ぶセンスに長けている。同サイトはベテランらしくテキストがこなれており受賞には実力十分だった。動画の作者にとって自分の作品を世に広めてくれる紹介サイトは製作へのモチベーションを高める上でも重要だろう。また動画に限らず昨今の個人作品はネットで人気を博した後に製品化されるケースが非常に多く見受けられるようになった。そういった現状を考えると、作品を広く知らしめ、人気を後押しするマルチメディア紹介サイトというものの存在意義は今後ますます重要視されるかもしれない。(☆☆☆★★)


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2007年12月19日 17時13分
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