Flash(SWF)から音声などを抜く新定番の抽出ツールSWFRIP

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SWFRIPは、Flash(SWF)からバックグラウンドの音楽データなどを抜き出すツール。「ツリーで内部ファイル一覧を覗いて必要なファイルだけを抽出させる」も「全てまとめて抽出」も可能であるなど、使い勝手/抽出できるデータの多さで優れている。

「Flashからのデータ抽出」という分野では、HugFlash(参考:フラッシュファイルの中から音声/動画ファイルを抜き出せる :教えて君.net)が定番ツールとなっている。今回紹介するSWFRIPは、

  • 「ツリーで内部ファイル一覧を覗いて必要なファイルのみを抽出」「メニューから全ファイルを抽出」の両方が可能であるなど使い勝手がよい
  • Flash内のベクター画像データなどを個別に抜き出すことが可能(HugFlashは「音楽」「映像」「ビットマップ画像」にしか対応していない)
  • FLVファイルには対応していない(HugFlashは「YouTubeのFLV動画から音声データを抜き出しMP3プレイヤーで聴く」といった用途でも利用できる)

という感じ。「SWFならSWFRIP、FLVならHugFlash」という使い分けを行うと良いだろう。

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ここでは紅白Flash合戦のCM用Flashを例にする。HugFlashでは、JPG画像とMP3音楽を抽出可能だ。

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SWFRIPを作者のページからダウンロードしインストールして起動。ドラッグ&ドロップでSWFファイルを開く。SWFファイルのダウンロードに関しては末尾関連記事を。

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構成ファイルがツリーで表示されるので、必要なファイルを選択して「Resources」「Save」。左画面であればフォントファイル7個が抽出される。もう一階層下で要素そのものを選択し単独ファイルを抽出することも、「Resources」「Save All~」で全ファイルを抽出することも可能だ。必要なファイルだけを抽出できる点が最初のポイント。

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二番目のポイントは、HugFlashより多くの要素が抽出対象となる点。例えばJPG画像やMP3音声を抽出できる、のはHugFlashの場合と同じだが……。

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Flash内で使われていたベクター画像素材も拡張子「.swf」として抽出される。ブラウザで開けるので、例えばこの画面をスクリーンショット撮影しBMPファイル化させる……などといった作業が可能だ(元のFlash内では背景画像や文字などと組み合わせて利用されていた素材なので、「元のFlashを再生させてスクリーンショットを撮影」では無理)。

関連:過去に超旬ツールで紹介したSWF保存方法
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執筆:tokix (tokix.net)

2009年01月05日 18時00分
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