独自ドメインのメールアドレスを作成できたら、新着メールをいつでもチェックできるように、スマホに登録しておこう。「お名前.com」の独自ドメインで作ったメールアドレスは、プッシュ設定でリアルタイムにスマホに通知される。見落とさないよう効果音と画面表示の設定を行い、メールの通知にすぐ気付くようにしておくべし。

前回の記事では、「お名前.com」で独自ドメインの取得とサーバーの登録を行い、サーバーに導入されている「Office365」で、独自ドメインのメールアドレスを作成するところまでを解説した。

今回は、独自ドメインで作成したメールアドレスで「Office365」にログインし、「Outlook.com」の初期設定を行う。さらに、iPhoneに独自ドメインのメールアドレスを登録し、新着メールが届いたときに通知されるように設定しよう。「Outlook.com」にメールが届くと、即座にスマホに転送され、効果音もしくはバイブレーションで通知、さらにロック画面にはメッセージが表示される。これなら、「大事なメールが届いていたのに気付かなかった……」なんて事態は避けられるはず。

まずは、「お名前.com」で作成した独自ドメインのメールアドレスを、iPhoneに登録する手順から解説していこう。

■ 独自ドメインのメールアドレスで「Outlook.com」にログイン

「Office365」のログインページを開き、前回の記事で作成したユーザー名（独自ドメインのメールアドレス）とパスワードを入力してサインインしよう

「Office Online」のページが開く。「Outlook」をクリックする

初回ログイン時のみ「Outlook Web App」の初期設定画面が開く。「タイムゾーン」で「大阪、札幌、東京」を選択して「保存」をクリックする

「Outlook.com」の受信トレイが開くぞ。ここから独自ドメインのメールアドレスでメールを送受信できる

■ iPhoneに独自ドメインのメールアドレスを登録

iPhoneの「設定」アイコンをタップして開こう

「設定」内の「メール/連絡先/カレンダー」の項目をタップ

「アカウント」カテゴリの一番下にある「アカウントを追加」をタップしよう。

「アカウントを追加」で、上から2番目にある「Exchange」をタップする

「メール」に「Outlook.com」のユーザー名（作成した独自ドメインのメールアドレス）、パスワードを入力。「説明」に適当な設定名を入力して、「次へ」をタップ

「サーバーの識別情報を検証できません」というメッセージが表示される。「詳細」をタップしよう

証明書が表示される。「*.gmoserver.jp」と表示されているのを確認。右上の「信頼」をタップしよう

「Outlook.com」と同期するサービスを選択する。今回はメールのみ利用するので、「メール」を有効にして「保存」をタップ。これで独自ドメインのメールアドレスの登録は完了だ

■ 受信したメールの通知方法を設定する

もう一度、iPhoneの「設定」を開いて、今度は「通知」をタップしよう

「通知」内にある「メール」の項目をタップする

「通知を許可」が有効になっているのを確認。先ほど登録した「Outlook.com」の設定名が追加されているので、タップして開こう

「通知センターに表示」「Appアイコンバッチ表示」「ロック画面に表示」を有効にする。「通知サウンド」で、メール受信時に鳴らしたい効果音を設定する。下の「ロックされていないときの通知スタイル」で、iPhone操作中に受信したときのメッセージの表示方法を指定。これで設定は完了だ

独自ドメインのメールアドレスでメールを受信すると、iPhoneにロック画面にメールの文面の一部が表示される。これで重要なメールを見落とすことはなくなるぞ

iPhoneがメールを受信すると、効果音もしくはバイブレーションと共に、画面にメールを受信した通知が表示される。iPhoneがロック状態のときも、ロック画面に通知が表示されるので、効果音を聞き逃しても、スマホを開いた際に新着メールの存在に確実に気付ける。

ただし、外部に漏らせない重要な情報をメールでやりとりしている場合は注意が必要。「ロック画面に表示」が有効になっていると、ロック画面にメールの送信元や本文の一部が表示されてしまう。紛失した際などに、メールを外部の人に見られたくないなら、「ロック画面に表示」は無効にしておこう。

メールの見落としは、重大なトラブルに繋がりかねないので、絶対に回避したいところ。「お名前.com」で独自ドメインのメールアドレスを作ったら、スマホのプッシュ通知機能と組み合わせて、確実にチェックできる体制を整えておこう。