GoogleがOpenID提供開始/Google垢でネット上各サービス利用可

GoogleがOpenIDプロバイダーとなった。どういう事かというと、今後は、様々なサービス(各種企業製サービスや個人作成サービスなど)を、全てGoogleアカウント一つで利用できるようになっていくのだ。「OpenID」自体の使い方と併せて紹介しよう。
OpenIDとは、OpenIDプロバイダーとなるサービスのアカウント一つで、OpenIDログインに対応しているネット上の各種サービスを利用するための技術。つまり、各サービスへの登録を行う際、いちいちアカウントを新規作成したり、(セキュリティ上の理由で)別々のパスワードを設定したりする必要がなくなる。1アカウント名/1パスワードで、ネット中のサービスを手軽に、かつ安全に利用することができるのだ。
便利な技術ではあるのだが、結局、OpenIDを使い始めるには、OpenIDプロバイダーのアカウントを作る必要がある。「ネットユーザーなら誰でもアカウントを持っている」というようなサービスがプロバイダーとならなければ、いまいちマイナー感を拭いきることができない訳だ(そして鶏と卵理論にはなるが、OpenIDが普及しなければ「OpenIDログインに対応するサイト」というのもイマイチ増えない)。
ただ、これも昨日までの話。GoogleCodeBlogの記事のアナウンス通り、既にほとんどのネットユーザーがアカウントを持っているであろうGoogleが、OpenIDプロバイダーとなったのだ。
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ネット上のサービス、例えばブラウザ上でオフィスソフトを使えるZohoを利用し始めるには、(当たり前のことではあるが)通常、Zohoアカウントを作成する必要がある。しかし、ZohoはOpenIDログイン対応サイト。この場合に「Google」をクリックすると……(ここらへんの操作はサイトによって微妙に異なる)。
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Googleの「アクセス要求」が表示され、許可を行うと……。
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自動的にアカウント作成が行われる。ユーザー名設定のみを行えば……。
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「Googleへのログイン」と「Zohoへのログイン」は分離されている。Zohoからログアウトする時、「同時にGoogleアカウントからもログアウトするか」を選択可能だ。
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次回以降、Zohoへのログイン時にはGoogleの「ログインのリクエスト」が表示される。「次回から入力を省略する」にチェックを入れておけば、Zohoへのログインが自動化される。「Googleへのログインが自動化される」ではないので、例えば、「Googleには常時ログインしつつ、Zohoは使い終わったら即ログアウト、でも再度Zohoにログインしようとした時は自動」といった運用を行える。
現在の対応サイトは上記Zohoや、GoogleカレンダーなどのサービスとOutlookのデータを同期するPlaxo、友達同士で発生した経費を登録しタグ付き管理するBuxferあたりだが、今後サービスが増えていけば、ネット上のサービスを試したり、安全に継続利用したりすることが快適になっていくはずだ。
執筆:tokix (tokix.net)
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