無効にしたUACの機能はプロセス監視ツールで補う

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UAをオフにするとパソコンの使い勝手はよくなるが、Vistaのセキュリティはやや低下してしまう。だが心配する必要はない。低下したセキュリティはフリーウェア「Bill2's Process Manager」で補うことができるぞ。

前回はウザいUACを無効にする手順を紹介したが、もともとはセキュリティを高めるための機能なので、そのままではセキュリティの低下は免れない。Bill2's Process Managerを使おう。これを使用すると、パソコン内で新たなプログラムが起動するたびに、そのプログラムが問題のないものかどうかをユーザーが判断する画面が表示される。

UACに似ているが、UACのように毎回しつこく表示されることはない。一度実行を許可したソフトは次回からは何の問題もなく起動可能になるのだ。

自分のいつも使っているソフトであればサクッと起動できるし、意図せずウイルスやスパイウェアが起動しようとしたときにはちゃんと警告を表示してくれる。UACよりもずっと快適にパソコンのセキュリティを向上できるぞ!

なお、Bill2's Process Managerはもともとタスクマネージャの強化版として作られている。メイン画面でソフト名を選択すると、フリーズしたソフトを強制停止したり実行速度を上げることが可能だ。標準のタスクマネージャよりはるかに強力なのでぜひ使ってみてほしい。

ソフトの実行をフリーウェアで制御

Bill2's Process Manager
  
作者:Bill2

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Bill2's Process Managerを起動。現在起動しているソフトの一覧が表示される「Options」
をクリック

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「Learning mode」タブを選び、チェックボックスをチェックする。「OK」をクリック

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起動しているソフトの実行を許可するかを確認する画面が表示される。「Never ask for rule creation for this process」を選んで「OK」をクリックしよう

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「Use the complete process path」を選んで「OK」をクリック。同様にして現在起動しているすべてのソフトの実行を許可しよう

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自分の意図しない不審なプログラムが起動しようとしたときは「Create a rule for that process」を選択する

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指定したプログラムの挙動を設定できる。起動を許可しないなら「Kill the process」をチェックして「OK」をクリックすればプログラムを即座に終了させることが可能だ

VistaのエレベータでUACを無効化するショートカットを作成

Bill2's Process ManagerはUACの代わりになるとはいえ、1つだけ弱点がある。VistaにはUACが有効になっていないとインストールや実行ができないソフトがあるのだ。UACを無効化していると当然正常に動作しないため、Bill2's Process ManagerではなくUACを使い続けるしかない。

そんな場合は「Vistaのエレベータ」を使うのがオススメだ。UACの警告を表示させずにソフトを起動できるショートカットを作成できる。作成したショートカットからソフトを起動すればUACの警告が表示されないため便利だぞ。

Vistaのエレベータ
  
作者:杉山利幸

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ソフトを解凍して生成されたファイル「VETray.exe」を実行する。タスクトレイに表示されるアイコンを右クリックして「昇格要求不要なDOSコマンド生成」を選択しよう

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「参照」をクリックしてUACを無効化して実行したいソフトの実行ファイルを選択。「デスクトップに起動用ショートカットの作成」をクリックする

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画面のウインドウが表示されたら設定完了だ。ソフトをデスクトップに作成されたショートカットから起動するとUACを無効化して実行できる


2008年05月02日 15時53分
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